リハビリテーション経過中に生じた「術後第5頸髄節麻痺」の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Postoperative C5 palsy is defined as paresis of the deltoid and/or biceps brachii muscle after cervical spine decompressive surgery without any worsening of myelopathic symptoms. Various sites of involvement, including radiculopathy and otherwise subclinical myelopathy, have been proposed for postoperative C5 palsy, but controversy persists. Postoperative C5 palsy generally carries a good prognosis for functional recovery, but some patients have a limited recovery with severe residual paresis. Here we report a patient with postoperative C5 palsy occurring during rehabilitation with poor motor recovery and compromised activities of daily living (ADL). A 76-year-old man who underwent cervical laminoplasty for myelopathy developed bilateral C5 palsy during postoperative rehabilitation. While an electrodiagnostic examination suggested radiculopathy as the major cause of palsy, the severity and poor recovery suggested double-crash syndrome with the anterior column as well as axonal injury. Postoperative C5 palsy may be difficult to recognize during rehabilitation, given limited experience, and the vast majority of postoperative C5 palsies occur within 1 week following surgery, generally followed by good functional recovery. However, some cases of palsy do indeed present during rehabilitation and these tend to have a poor prognosis. The present case under-scores the importance of recognizing postoperative C5 palsy during rehabilitation, precise assessment, and specific treatment of the palsy to maximally improve ADL.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2005-07-18
著者
-
近藤 健男
東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野
-
杉山 謙
東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野
-
出江 紳一
東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野
-
近藤 健男
東北大学医学院医学系研究科肢体不自由学分野
-
出江 紳一
東北大学医学系研究科肢体不自由学分野
-
新藤 恵一郎
東京都リハビリテーション病院リハビリテーション科
-
新藤 恵一郎
東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野
-
沖井 明
東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻機能医科学講座肢体不自由学分野
-
近藤 健男
東北大学大学院医学系研究科 肢体不自由学分野
関連論文
- びまん性軸索損傷に対するdiffusion tensor imagingとfiber tractographyの有用性検討(教育-リハビリテーション医の教育の質的向上-, 第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-P3-12 特発性正常圧水頭症における髄液シャント術前後での歩行分析(姿勢・歩行,ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-7-12 特発性正常圧水頭症に対するシャント手術後のリハビリテーション阻害因子についての検討(脳疾患・その他,口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 4. 慢性胸腹部解離性大動脈瘤の待機手術後に発症した不全対麻痺のリハビリテーションに難渋した症例 (第16回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- リハビリテーション医学卒前教育に関するアンケート結果
- Contraversive pushingを呈した脳卒中症例の責任病巣と経過(公募型シンポジウム3 脳機能と理学療法,公募型シンポジウム,第43回日本理学療法学術大会)
- 738 脳卒中患者にみられたPusher現象の頻度と責任病巣及びその経過(神経系理学療法14, 第42回日本理学療法学術大会)
- 家庭用ビデオカメラを使用した地域在住高齢者の片脚立ち動作における 姿勢制御のタイプの判別
- 2-3-15 介護予防コーチング研究(その2) : 保健師の意識変化の有無と利用者評価との関連(脳卒中(脳卒中(リハビリテーションシステム(3)),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-3-14 介護予防コーチング研究(その1) : 介入群と対照群との比較による研修効果の検証(脳卒中(脳卒中(リハビリテーションシステム(3)),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-3-13 コーチング理論に基づく脳卒中診療医のための医療コミュニケーションスキルトレーニングの効果(脳卒中(脳卒中(リハビリテーションシステム(3)),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 780 片脚立ち動作開始時の姿勢制御とバランス機能について(生活環境支援系理学療法20)
- 11. 特発性正常圧水頭症に対するシャント手術(第18回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- 289 脳血管障害患における安静臥位時の足関節底屈筋の筋緊張亢進の特徴について(神経系理学療法,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- II-9P3-34 経頭蓋磁気刺激誘発電位による脳卒中不全片麻痺の運動機能評価(磁気刺激1)
- 日本リハビリテーション医学会研修病院における初期臨床研修の実態 : 教育委員会によるアンケート調査から(リハビリテーション卒後教育における初期研修必修化の功罪,2008年/第45回日本リハビリテーション医学会学術集会/横浜)
- 1.リハビリテーション医学会研修病院における初期臨床研修の実態 : 教育委員会によるアンケート調査から(リハビリテーション卒後教育における初期研修必修化の功罪,シンポジウム2,特別企画,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 308 距離因子変動係数からみた脳卒中片麻痺者におけるプラスチック短下肢装具装着の効果(神経系理学療法13)
- 重度の嚥下障害で発症し対照的な経過を辿った延髄外側症候群の2例
- 健康な心と身体は口腔から : 摂食・嚥下障害の診療と教育における歯科・医科連携
- 6. 嚥下音を利用し睡眠時嚥下回数測定の試み (第16回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- II-9P3-35 パーキンソン病の認知障害に対する経頭蓋磁気刺激の効果(磁気刺激2)
- 3-P2-88 日本人の腰痛発生に関連する心理社会的要因(腰痛・疼痛と心理,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 3-6-17 パーキンソン病への心理的適応は症状以上にQOLに影響する(パーキンソン病,口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-7-25 脊髄小脳変性症患者に対するテレコーチング介入の機能に関する質的分析(神経・筋疾患,口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 10.橋および中脳の脳卒中による重症後遺症3例のリハビリテーション治療の経験(第14回日本リハビリテーション医学会東北地方会)
- 9.減圧開頭術後の頭蓋形成術により神経症状の改善とリハビリテーションの促進を認めた1例(第14回日本リハビリテーション医学会東北地方会)
- 減圧開頭術後の頭蓋形成術により神経症状の改善とリハビリテーションの促進を認めた一例
- 8.補足運動野症候群による一過性片麻痺に対するリハビリテーション治療の経験(第13回日本リハビリテーション医学会東北地方会)
- 2.脳出血後に出現した幻覚妄想状態でリハビリテーション難渋した症例(第13回日本リハビリテーション医学会東北地方会)
- 椎体圧迫骨折による脊柱変形と生活機能,社会参加との関連性(骨と関節の10年)
- II-4-7 慢性期脳卒中患者における健康関連QOL(SF-36)の信頼性の検討(脳卒中 : 予後2)
- I-9P1-18 加齢に伴う脳実質,脳室面積の変化 : MRIによる定量的検討(脳卒中 : 評価3)
- 行動モニタリングシステムを用いた独居高齢者の日常生活活動の解析
- 「動作時間」としての「母指探し到達時間」と関連する要因の検討
- 「母指探し試験」における母指探し到達時間の持つ意味についての検討
- 視床出血での体性感覚誘発磁界を用いた早期運動麻痺回復予測
- 高齢者の腰背部痛と身体,生活および生活の質との関連
- 片麻痺に対する非侵襲的脳刺激の有用性と限界(神経機能再建の臨床)
- 3-3-5 拡散テンソル画像によるびまん性軸索損傷評価(脳外傷(2),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- rTMSによる脳の可塑性変化(高次脳機能障害) (特集 電気・磁気刺激によるリハビリテーションへの応用)
- 脳研究とリハビリテーション医学 : 経頭蓋磁気刺激と脳の可塑性を中心に
- 6.正常圧水頭症の治療後に増悪した視床出血後不随意運動の1例(第19回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会,地方会)
- 5.小脳梗塞のリハビリテーション中に水頭症を合併した1例(第19回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会,地方会)
- 3-P2-1 生体肝移植後に筋力低下(critical illness polyneuropathy and myopathy)を認めた4症例(神経・筋疾患(1),ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 3-5-15 目標運動努力中の経頭蓋磁気刺激による脳卒中慢性期片麻痺上肢機能の改善 : 二重盲検化比較試験(脳卒中・上肢治療(2),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-P3-25 びまん性軸索損傷の高次脳機能障害に対するDTI tractographyの有用性について(脳外傷,ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-P2-7 光トポグラフィーを用いた嚥下困難感の評価の試み(嚥下障害(1),ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-4-20 インターネットを用いた病院関連携による脳卒中診療システムの効率化に関する検討(脳卒中・システム(1),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 15. インターネットオンラインシステムによる脳卒中治療における病院間診療連携システム(Miyagi Stroke Network)の概要(第18回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- 8. びまん性軸索損傷の高次脳機能障害に対する画像的評価の試み : T2^*, DTI tractographyの有用性について(第18回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- 1. 嚥下機能改善手術により嚥下可能となったワレンベルグ症候群の1例(第17回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- リハビリテーション経過中に生じた「術後第5頸髄節麻痺」の1例
- 3. リハビリテーション経過中に生じた椎弓形成術後C5髄節麻痺の1例 (第16回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- 2.銃弾による胸髄損傷の1例(第22回 日本リハビリテーション医学会東北地方会)
- 6.脳卒中片麻痺患者におけるManual Function Test(上肢機能検査)の信頼性の検討(第21回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- 3-P1-18 脳卒中片麻痺患者におけるManual Function Test(上肢機能検査)の信頼性と妥当性の検討(脳卒中・運動生理,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-P2-30 脊髄小脳変性症患者に対するテレコーチング介入の機能(神経筋疾患・神経,筋3,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 専門医としていかにこの患者に対応するか(専門医会企画,2008年/第45回日本リハビリテーション医学会学術集会/横浜)
- 脳動脈瘤治療の現状と今後の動向について
- 独居高齢者の在宅生活行動モニタリングについて
- 独居高齢者モニタリングシステムにおける生活時間調査による行動解析
- 半盲患者の視覚性探索 : 半側空間無視の有無による違い
- 2-P2-108 正中線を越える座位リーチ動作における下肢の役割についての検討 : 健常若年者・健常高齢者群の比較(高齢者・評価,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- Spatial agraphia (空間性失書)症例に対するリハビリテーションと自然経過
- 1-P1-35 眼球運動課題を用いた半側空間無視の定量的評価の試み(脳卒中・半側空間無視,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-P3-1 改訂版感覚入力反応検査における正常乳幼児感覚機能の発達段階(神経生理,ポスター,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- Contraversive pushingを呈した脳卒中例の責任病巣と経過(平成18・19年度助成研究報告書)
- 1-5-27 責任病巣からみたcontraversive pushingの経過特性(脳卒中(評価(2)),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 理学療法領域における神経画像情報の活用 (特集 ニューロリハビリテーションと理学療法) -- (ニューロリハビリテーションと理学療法)
- 622 脳卒中片麻痺者における距離因子の変動係数 : 歩行自立度および杖や装具の使用状況との関係について(神経系理学療法23)
- 2-P2-127 嚥下障害を始めとする多発脳神経障害と自律神経障害を呈したサルコイドーシスの一例(嚥下障害・症例1,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 9.バクロフェン髄注(ITB)療法の治療経験(第23回日本リハビリテーション医学会東北地方会)
- 74 健常高齢者における脳萎縮と無症候性脳病変の検討 : MRIによる定性的評価と定量的評価(理学療法基礎系5)
- 2-P1-91 健常者の足部アライメントが片脚立ち動作時の骨盤・体幹運動に与える影響(姿勢,重心動揺,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 出生体重と小児期における尿中コルチゾール代謝産物, 血圧との関連
- 3-4-15 ITB療法導入後の積極的なリハビリテーション介入の治療経験(脊髄損傷(予防・治療),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-6-14 上部食道停留による咽頭つかえ感が右頸部回旋により改善した2症例(嚥下障害(3),口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-5-7 ポリオ後遺症者に不随意運動を合併した一例(ポリオ,口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 81 視床出血後片麻痺例での体性感覚野マップの変化について : 体性感覚誘発磁界信号源による検討(神経系理学療法6,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 52 視床出血での脳磁図を用いた麻痺側上肢機能回復予測 : 体性感覚誘発磁界による予備的研究(神経系理学療法II)
- 2-P2-135 単純X線写真を用いた簡便な画像検査法の開発(嚥下障害・評価2,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-P1-111 訪問リハビリテーションサービス提供にかかわる要因の検討 : 介護支援専門員を対象に(地域リハビリテーション,在宅支援,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 12. 短時間虚血負荷を受けた神経細胞に対する早期運動負荷の影響(第17回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- マウス局所脳虚血後のミトコンドリアからのcytochrome c 漏出とアポトーシス - SOD-2 の役割について -
- 8.大腸癌術後に食道人口部通過障害による嚥下障害をきたした1症例(第21回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- 2-P1-83 インターネットを用いた病院間連携による脳卒中診療システム「スマイルネットみやぎ」第2報(回復期4,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-P2-130 嚥下障害に対して喉頭気管分離術を施行した3例(嚥下障害・治療1,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 1-P1-107 上肢巧緻動作における学習過程測定の試み : fNIRSを使用して(神経生理学,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 3.ポリオ後症候群に不随意運動を合併した1例(第20回 日本リハビリテーション医学会 東北地方会)
- 4. 片麻痺に対する非侵襲的脳刺激の有用性と限界(PS2-2 神経機能再建の臨床, 第27回 日本脳神経外科コングレス総会)
- 日本初の医工学研究科
- 血漿フィブリノーゲン値と無症候性脳血管障害との関連大迫研究
- ITB療法の導入前後でSF-36によるQOL評価を行った1例
- rTMSと脳の可塑性(パネルディスカッション : リハビリテーションと脳の可塑性)(第40回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 「医工学は工学である」から始める
- 末梢神経障害におけるリハビリテーション
- 9. 直腸機能と情動に対する反復経頭蓋磁気刺激の効果(一般演題,第70回日本心身医学会東北地方会演題抄録)
- 痛みとリハビリテーション
- rTMSと脳の可塑性