トウモロコシの光合成と蒸散におよぼす亜硫酸ガスの影響

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概要

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亜硫酸ガスの植物におよぼす影響を基本的生理作用である光合成と蒸散の面から把え、ガス接触時およびガス除去後の回復経過における両者の動きを調査し、ガス障害による生理現象を究明しようとした。すでに谷山により亜硫酸ガスは水稲、ナタネ、大麦で蒸散速度を減少させ、また光合成を阻害させることから、亜硫酸ガス接触により気孔開度が減り、その結果、光合成が減少するのではないかと推論している。しかしMadjernilt, Nansfieldは、ソラマメ、トウモロコシ、大麦で低濃度1ppm以下の亜硫酸ガス接触によって、気孔開度が増大することを報告している。本実験はトウモロコシの個体レベルで蒸散量と光合成量の同時測定を行ない、亜硫酸ガスによる光合成への影響と蒸散への影響との関係を明らかにする目的で行なったものである。
日本作物学会の論文
1975-05-01

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