雲仙・普賢岳火山灰が水稲生育に及ぼす影響

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概要

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雲仙・普賢岳の火山灰が水稲の生育に及ぼす影響について検討し,次の結果を得た。1.火山灰そのものは,水稲に対し著しい抑制作用を有し,生育を阻害し収量・品質を大きく低下させた。2.作土に火山灰を混入した場合,混入量が多いと抑制度合が大きいが,火山灰全量区と比較してみると,その程度は非常に小さかった。3.作土上に堆積した火山灰は固結し,硬度が非常に大きくなった。また,作土中に火山灰を混入した場合でもその量が多い場合には,土壌硬度が大きくなった。このことから,土壌の通気性や肥効の発現が阻害されると推察された。4.開花中の火山灰落下は,穎花内に火山灰が侵入し,受精や玄米生育を阻害する可能性があると推察された。
日本作物学会の論文
1992-12-21

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