小麦黒目粒の発生原因の究明と防除対策に関する研究 : 第1報 長崎県での1993.1994年産における発生実態
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
長崎県で発生した小麦黒目粒の発生要因を明らかにするため,チクコイズミを主体に黒目粒の発生実態調査を行い,品種間差異,播種時期,播種量,施用巴量等の違いによる発生程度,出穂後の気象条件等について検討した。その結果,黒目粒の発生には,品種間で明らかに差が認められ,チクコイズミで発生が多いが,これは遺伝的要因によるものと思われる。チクコイズミの発生程度には播種量および施用巴量等の栽培条件の影響は少なく,開花期頃の気象要因の影響が大きいことが推察された。黒目粒は,粒厚が健全粒に対して大きく,一穂中での黒目粒の発生部位は,穂の中央よりやや下位の小穂で多い傾向があった。黒目粒の発生時期は,出穂後38日以降であると確認され,その後登熟が進むに従って増加することが明かとなった。
- 日本作物学会の論文
- 1995-05-15
著者
-
西村 勝久
長崎県総合農林試験場
-
小川 義雄
長崎県総合農林試験場
-
下山 伸幸
長崎県総合農林試験場
-
三好 祐二
長崎県総合農林試験場
-
三好 祐二
壱岐農業改良普及センター
-
西村 勝久
諫早農改
-
小川 義雄
長崎県総合農林試
関連論文
- 長崎県における平成3年大型台風による水稲被害の実態と解析 : 第3報 県央地域における台風17,19号による水稲被害の実態と生態的解析
- 長崎県における平成3年大型台風による水稲被害の実態と解析 : 第2報 台風17,19号の襲来時生育ステージと品質・収量の被害
- 長崎県における平成3年大型台風による水稲被害の実態と解析 : 第1報 水稲被害の実態
- 長崎県における平成3年大型台風17号,19号,9号の気象特性と水稲被害の実態および解析
- A41 イネウンカ類の飛来侵入時期の予知とその検証(発生予察・被害解析)
- E25 イネウンカ類の秋季における海外飛来の可能性(生活史・分布)
- 長崎県におけるコシヒカリの早進化栽培技術
- B26 東シナ海洋上と北部九州におけるイネウンカ類の飛来についての同時調査(生活史・分布)
- 長崎県下の水稲作期策定に関する研究 第5報 壱岐地域における基白粒の発生
- 長崎県下の水稲作期策定に関する研究 : 第4報 高温豊熟に伴う品質の低下
- 長崎県下の水稲作期策定に関する研究 : 第3報 水稲生育予測システムの開発
- 盆前出荷用極早生水稲品種「なつのたより」の栽培法
- 水稲良食味品種の収穫適期と判定法
- 雲仙・普賢岳火山灰が水稲生育に及ぼす影響
- 長崎県におけるイネウンカ類の近年の飛行動向と発生の特徴
- 1983〜1985年長崎県におけるコブノメイガの発生消長と被害
- 貯蔵ショウガを加害するショウガクロバネキノコバエについて
- 長崎県下の水稲作期策定に関する研究 : 第2報 DVR法を用いた出穂予測の適合性について
- 異常気象が水稲の生育・収量に及ぼす影響
- 長崎県における薬剤耐久性灰色かび病菌の分布と年次変動について
- 軟腐病による塊茎腐敗の防止法--暖地ジャガイモの出荷前処理 (長崎県総合農林試験場80周年記念)
- 小麦黒目粒の発生原因の究明と防除対策に関する研究 : 第3報 防除対策
- 小麦黒目粒の発生原因の究明と防除対策に関する研究 : 第2報 菌の分離と病原性
- 小麦黒目粒の発生原因の究明と防除対策に関する研究 : 第1報 長崎県での1993.1994年産における発生実態
- C30 梅雨期にみられるコブノメイガとウンカ類の飛来の類似と相違点(生態学)
- F-43 長崎産Globodera属の新種線虫(線虫学)
- 長崎県におけるウンカ類の飛来量の地域特性
- 長崎県のダイズ畑におけるウワバ類の発生実態
- 長崎県におけるイネミズゾウムシの作期別発生消長と要防除密度
- 長崎県におけるヒメトビウンカの薬剤感受性
- イチゴ根腐萎ちょう症に関する研究-3-数種薬剤による生育期土壌処理の発症防止効果
- イチゴ根腐萎ちょう症に関する研究-2-太陽熱利用による定植前土壌消毒の発症防止効果
- 11 植物を利用した農業集落排水の水質浄化法(九州支部秋季講演会, 2005年度各支部会講演要旨)
- 長崎県における水稲乾田直播の実証と気象に対応した補完技術の確立(予報)
- 重粘土壌地帯におけるシロガネコムギの栽培技術
- 移植水稲における土壌の種類と水管理
- 水稲稚苗における草丈の品種間差異について
- 硬質小麦品種「ミナミノカオリ」の栽培法が収量に及ぼす影響