長崎県下の水稲作期策定に関する研究 : 第1報 長崎県下における好適出穂期予測のための気候登熟量示数の適用性について
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概要
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内島らの研究を参考にして県内メッシュ毎に日射量・気温推移からみて収量を最大にする出穂期(好適出穂期)の予測を試み,適合性を検討した。1.好適出穂期は,高緯度になるほど,また標高が高くなるほど早くなった。最大登熟量示数は,島原半島及び山間部の一部で高い値を示し,山間部・松浦市及び下県郡で低い値を示した。しかし最大登熟量示数の範囲は最大最小をとっても10%以内であった。2.単当収量の俵い地域でも好適出穂期に近い品種の導入及び作期の移動を行うことにより,単当収量向上の可能性が出てくると思われた。3.現地試験における出穂期と収量の関係をみると,各出穂期毎の最大収量は好適出穂期に近づくほど高くなり,また好適出穂期を過ぎると低くなる傾向が認められ,内島らの式を用いた好適出穂期と最大登熟量示数の推定は本県においても十分適用可能と考えられた。
- 日本作物学会の論文
- 1992-12-21
著者
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