イネ品種交配における高夜温処理による開花,葯裂開の促進
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概要
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イネの交配において,父本を交配前日の夕刻に採取した後,翌朝までの温度条件を変えて保存することによって,開花,菊裂開が促進される保存時の温度条件を調査した。1.前日夕刻に採取した穂を,保存在温27℃で保存したところ,開花が早くなり開花数も増加し葯裂開も良好であった。2.交配当日の室内温度は30℃内外で開花,葯裂開とも良好であった。保存在温27℃の場合,室内温度が25℃でも十分であった。3.イネの交配において,父水用の穂を交配前日の夕刻に採取し27℃で保存すれば,暴雨天など不良条件下でも良好な開花,葯裂開を午前中に得ることができる。
- 日本作物学会の論文
- 1989-12-25
著者
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