イネの穂による遮光とその品種間差異
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概要
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穂による遮光が群落内相対照度の低下に及ぼす影響および,その品種問差異について調査した。穂を切除したところ群落内照度は平均25〜27%高くなり,出穂後にCGRが低下する主要な原因は穂の遮光によることが推察された。また穂の遮光は籾数の90%が出る日まで急激に増大しその後緩慢となった。半矮性インド型品種の水原258号は総籾面積(籾長×籾幅×籾数)が大きいために,日本稲のミナミニシキよりも穂の遮光量が多かった。以上のことから穂の遮光量は大きく,かつ穂の遮光量に品種間差異があることが明らかになった。
- 日本作物学会の論文
- 1988-12-15
著者
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