インド型イネと日本型イネにおける籾殻重歩合の差異
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概要
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イネの収量を考えた場合,籾殻重歩合(籾殻重/初重=1-籾摺歩合)は低いことが望ましい.マレイシアにおいてインド型20品種と日本型品種の籾殻重歩合を調査したところ,その範囲は17.1〜22.1%であった.籾のサイズまたは籾形(長幅比)と籾殻重歩合との間に密接た関係は認められず,籾が厚く,籾殻が薄い品種に籾殻重歩合の低い便向が認められた.インド型品種は日本型品種より籾殻が厚く,籾殻重歩合は20.4%であり,日本型品種より2.3%高かった.しかしインド型品種の中にも,UPR 254-85,IET 1785だと日本型品種とほぼ同等の低い籾殻重歩合を示す品種のあることが明らかになった.
- 日本育種学会の論文
- 1987-06-01
著者
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