茶幼木の越冬葉と成熟葉の光合成機能に及ぼす新芽の影響
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概要
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新芽を除去したことによる残葉(成熟葉と越冬葉)の光合成機能の変化を調べた. 1) 成熟葉では新芽除去によって光合成速度が上昇し,またクロロフィル,全窒素および可溶性タンバクなどの化学成分の増加がみられた. これらは側芽の生長が始まると徐々に減少した. ただしクロロフィル量だけはその後,一定の値を保った. このとき光合成速度の変化は可溶性タンパク量と最も良く対応した. 2) 前年の秋に成熟して越冬した葉では新芽を除去すると,化学成分は増加あるいは一定値を保ったが,光合成速度は対照区と同様に減少を続けた. その後,化学成分は側芽の生長に伴い減少した. 3) リブロース-1,5-ジリン酸カルボキシラーゼの比活性は成熟葉,越冬葉ともに新芽除去区では対照区より高い値を示した. 比活性は葉のエージに伴って減少することはなかった. 4) 新芽を除去した越冬葉での光合成速度の減少は,測定したどの成分とも明確な関係を示さなかった.
- 日本作物学会の論文
- 1981-12-10
著者
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