カオリナイトクレーとケイソウ土の懸垂性に対する界面活性剤の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
界面活性剤を含有する各種硬水中における2種の鉱物質担体の懸垂性を調べた.カオリナイト・クレーの場合, 水の硬度が高くなるとクレー粒子のζ電位が低下して粒子同士が凝集し, 結果的に懸垂率が低くなった.ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを添加するとζ電位の増加により懸垂性は向上した.一方ケイソウ土の場合, 界面活性剤の添加によりζ電位は高められたが, 無添加のときよりも懸垂率は低くなった.界面活性剤の添加により, クレーの付着張力は増大したがケイソウ土のそれは減少した.このことから界面活性剤の存在はケイソウ土の界面エネルギーを増加させて凝集を引き起こすことが示唆された.ケイソウ土とクレーの付着張力に対する界面活性剤の影響の違いは, 両者の表面の親水性の差異によるものと考えられた.
- 1992-02-20
著者
-
片山 泰之
住友化学工業(株)宝塚総合研究所農業科学研究所
-
辻 孝三
住友化学工業株式会社宝塚総合研究所農業科学研究所
-
津田 重典
Agricultural Science Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
辻 孝三
Agricultural Science Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
津田 重典
Agricultural Science Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
-
片山 泰之
Agricultural Science Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
善 重和
Agricultural Science Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
堀出 文男
Agricultural Science Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
-
善 重和
Agricultural Science Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
-
堀出 文男
アグロス
関連論文
- マイクロカプセル化フェニトロチオン : 製剤とその特性
- 新規合成ピレスロイド"テラレスリン"の殺虫活性
- 86 マラリア残留噴霧用フェニトロチオン MC 剤の効力および製剤特性
- D202 水稲用除草剤の省力施用をめざした水中発泡性製剤に関する研究[第 4 報]
- D201 水稲用除草剤の省力施用をめざした水中発泡性製剤に関する研究[第 3 報]
- ポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールを用いたピレスロイドの低毒性乳剤
- ESCA によるフェニトロチオン熱分解の検討
- O, O-ジメチル O-(3-メチル-4-ニトロフェニル)ホスホロチオエート(スミチオン^[○!R])の熱分解
- Evaluation of Valving System Influence on the Spray Characteristics of an Aerosol Formulation Consisting of Kerosene/Propane/Butane
- フェニトロチオンマイクロカプセル剤のイエシロアリCoptotermes formosanus SHIRAKIに対する効果
- 油性エーロゾル殺虫製剤の噴霧粒子径が噴霧粒子の気中存在比率に及ぼす影響
- 油性エーロゾル殺虫製剤の噴霧粒子径の殺虫効力に及ぼす効果
- 61 新規化合物 S-21074 の殺虫特性
- 60 フェニトロチオン含有マイクロカプセル剤の開発
- F24 フェニトロチオンマイクロカプセル剤のイエシロアリに対する効果(毒物学・殺虫剤)
- フェニトロチオンマイクロカプセルのチャバネゴキブリに対する持続性効果に及ぼす製剤要因
- フェニトロチオンマイクロカプセルのゴキブリ用持続性噴霧剤としての作用
- d-テトラメスリンの殺虫活性に関する研究
- カオリナイトクレーとケイソウ土の懸垂性に対する界面活性剤の影響
- 農業用フェニトロチオンマイクロカプセルの殺虫効力, 薬害および耐雨性を制御する製剤要因
- 耐雨性, 薬害およびほ乳動物毒性に影響を及ぼすピレスロイドマイクロカプセルの製剤要因
- 殺虫効力と魚毒性に及ぼすフェンバレレートマイクロカプセルの製剤要因
- D205 鉱物質担体の懸垂率(第 3 報)
- フェニトロチオンマイクロカプセルの防虫合板への適用性
- マイクロカプセル化農薬
- 選択性除草剤 S-3552 のフロアブルの製剤
- サリチオンの熱分解
- B210 懸垂率の計算シミュレーション
- D111 デンプン製剤の微小害虫に対する殺虫効果(殺虫剤 作用機構・抵抗性 生化学)
- マラチオン存在下におけるα-シアノベンジルエステル系ピレスロイドの鉱物質担体中での安定性
- 選択性除草剤 S-3552 の製剤研究 : 高濃度乳剤
- ブチオベート・キャプタン混合水和剤中でのブチオベートの安定化
- 農薬の放出制御製剤(農薬の製剤と施用法 (7))
- 農薬の新しい製剤に関する研究
- 第 15 回生物活性物質のコントロールリリースに関する国際シンポジウム
- 農薬製剤・施用法シンポジウム(第 6 回)・セミナー(第 3 回)