ESCA によるフェニトロチオン熱分解の検討
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概要
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サンプル表面の熱分解機構を明らかにするために空気中で190, 235および285℃まで加熱したフェニトロチオンをESCA(X線光電子分光)分析した.190℃まで加熱したサンプルではフェニトロチオンに比べてS原子の比率が減少した.235℃まで加熱したサンプルではNおよびS原子の比率が減少し組成がフェニトロチオンと大きく異なった.これらは先に報告した結果を支持した.またESCA分析によりフェニトロチオンのNO_2基は235℃まで加熱するとNO基に変化することがわかった.フェニトロチオンは125℃以上の温度で徐々にS-メチルフェニトロチオンに変化することが確認された.
- 日本農薬学会の論文
- 1989-02-20
著者
-
辻 孝三
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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美濃部 正夫
Takatsuki Research Laboratory, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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美濃部 正夫
Takatsuki Research Laboratory Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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堀出 文男
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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佐々木 正夫
Takatsuki Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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佐々木 正夫
Takatsuki Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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堀出 文男
アグロス
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