油性エーロゾル殺虫製剤の噴霧粒子径の殺虫効力に及ぼす効果
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概要
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イエバエに対する殺虫効力とエーロゾル剤噴霧粒子径との関連性を, テトラメスリンとd-フェノスリンを含む油性エーロゾル製剤を用いて調べた.噴霧粒子径は, エーロゾルバルブ孔径, 原液/噴射剤比および噴射剤圧力を変化させることによって調節した.ノックダウン効力, 致死効力とも粒子径に依存し, 最適粒子径はRosin-Rammler分布式における平均粒径として30μm付近にあることがわかった.粒子径が30μmより大きくても小さくても殺虫効力は弱くなった.この結果は, 飛翔害虫によるエーロゾル粒子補集効率が, 粒子径により影響を受けることを示唆していた.この理由は, 噴霧粒子の挙動が, 粒子径に依存した粒子の慣性力と, 沈降落下速度という二つの要因の相互作用に依存しているためであると推定された.
- 日本農薬学会の論文
- 1987-08-20
著者
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新庄 五朗
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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新庄 五朗
Agricultural Science Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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津田 重典
Agricultural Science Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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津田 重典
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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西部 勲
Pesticides Research Laboratory, Takarazuka Research Center, Sumitomo Chemical Co., Ltd.
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津田 重典
Agricultural Science Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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西部 勲
Pesticides Research Laboratory Takarazuka Research Center Sumitomo Chemical Co. Ltd.
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