発芽中の豆類におけるラセマーゼ活性について

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概要

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発芽中の豆類(エンドウ類, ササゲ及び黒緑豆)及び市販の豆類のラセマーゼ活性を検討した。市販の豆類のアラニン及びグルタミン酸ラセマーゼ活性は, インゲンマメ, エンドウ, ササゲ, エダマメ及びモヤシで見出された。これ等の豆類の中で, アラニンラセマーゼ活性はサヤインゲンで, グルタミン酸ラセマーゼ活性はサヤエンドウで最も高かった。発芽中の豆類のアラニン及びグルタミン酸ラセマーゼ活性の変動の傾向は, 類似していた。また, エンドウ類及びササゲの両酵素活性は, 黒緑豆の活性よりかなり低かった。基質としてセリンを利用するラセマーゼ活性は, かなり高かった。しかし, この酵素活性は, 低基質特異性アミノ酸ラセマーゼによるものかもしれない。アルギニンラセマーゼ活性は低く, この酵素の役割は, はっきりしなかった。
福岡女子大学の論文
1994-01-25

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