Micrococcus luteusにおけるコハク酸の酸化におよぼすオキザロ酢酸脱炭酸酵素の影響

概要

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Micrococcus luteus(IFO 3333)における, コハク酸の酸化におよぼすオキザロ酢酸脱炭酸酵素(OACL EC4.1.1.3)の影響について検討した。生菌におけるコハク酸酸化力は大きいが, 溶菌後の懸濁液や顆粒分画のコハク酸酸化力は小さい。可溶性分画または, 精製OACLを顆粒分画に添加すると, コハク酸酸化力は大きくなった。しかし, コハク酸代謝に関連のあるフマラーゼやMDHは, コハク酸酸化力を増加させることができなかった。また, L-リンゴ酸およびクエン酸を基質としたとき, 顆粒分画への可溶性分画の添加は, 呼吸活性を大きくする。顆粒分画へOACLを添加すると, L-リンゴ酸を基質としたときは, 多少の酸化力の増加がみとめられたが, クエン酸を基質としたときは, 効果がなかった。OACLは, オキザロ酢配を代謝することが出来るので, オキザロ酢酸によって阻害されているコハク酸脱水素酵素を再活性化することが出来ると考えられる。
福岡女子大学の論文
1983-01-30