発芽黒緑豆中のL-アスコルビン酸含量におよぼす諸物質と光の影響

概要

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発芽中の黒緑豆(Vigna mungo)におけるAsA含量におよぼす糖, 糖誘導体, 有機酸, 無機塩および光の影響を検討した。発芽黒緑豆種子中のAsA含量は, 発芽前に種子をL-GulA-γ-L溶液に浸漬すると増加したが, その影響は, L-GalA-γ-Lの場合より小さかった。発芽前に, 有機酸塩と無機塩を水浸漬中の種子に添加したとき, もやしのAsA含量は, 酢酸ナトリウム(カリウム), リン酸二水素ナトリウム(カリウム), 炭酸水素ナトリウム(カリウム)および硝酸ナトリウムで増加したが, クエン酸ナトリウム(カリウム), リンゴ酸ナトリウム(カリウム), 酒石酸ナトリウム(カリウム), コハク酸ナトリウム(カリウム), 硫酸マグネシウム, 塩化第二鉄, 塩化カルシウムは効果がなかった。硝酸アンモニウムは, AsA含量の増加を阻害した。発芽黒緑豆種子中のAsA含量は, 連続的および断続的な光照射で増加したが, パーオキシダーゼの活性は, 連続的な光照射だけで減少した。
福岡女子大学の論文
1993-03-25