発芽中の黒緑豆におけるL-アスコルビン酸の生成におよぼす糖および糖誘導体の影響

概要

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発芽中の黒緑豆(Vigna mungo)におけるAsAの生成におよぼす糖および糖誘導体の影響を検討した。黒緑豆種子を0.5% L-GalA-γ-L溶液に浸漬したとき, AsA量は浸漬後10時間付近から急激に増加して23時間後には当初の3倍以上になった。0.02〜1.00%のL-GalA-γ-L溶液に浸漬後, 水を投与して発芽させたとき, 発芽種子中のAsA量は, L-GalA-γ-L濃度が高いときは濃度に比例して増加したが, 低いときはL-GalA-γ-L投与の影響をうけなかった。水浸漬中の種子に糖または糖誘導体を添加したとき, D-グルコース, D(L)-アラビノース, D-キシロース, マルトース, D-ガラクッロン酸, D-グルクロノ-γ-ラクトンおよびD-グルクロン酸は, 発芽種子のAsA量を増加させることができた。しかし, D-ガラクトース, D-フルクトース, D-マンノース, シュークロース, D-グルコノ-δ-ラクトンは増加させなかった。
福岡女子大学の論文
1992-01-25