昆虫培養細胞における核多角体病ウイルスの種特異性に関する研究 : I. nonoccluded virus の細胞への吸着と感染の成立
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概要
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X. c-nigrum NPVおよびB. mori NPVの昆虫培養細胞に対する感染性の差異を利用し,NPVの昆虫培養細胞感染の最初の段階であるnonoccluded virus (NOV)の細胞への吸着と感染成立の関係を検討した。X. c-nigrum NPV T-3 NOVは,許容性細胞のS. frugiperda細胞およびS.P.C. Bm 36細胞には吸着したが,非許容性細胞のM. brassicae細胞には,吸着が認められなかった。一方,B. mori NPV K-4 NOVは,非許容性細胞のM. brassicae細胞には,吸着は認められなかったが,もう一方の非許容性細胞のS. frugiperda細胞に対しては,許容性のS.P.C. Bm 36細胞と同程度に吸着された。したがって,S. mori NPVのNOVは,S. frugiperda細胞に対しては,NOVの細胞吸着以降の過程で生じる原因により感染が成立しない可能性が示唆された。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1990-11-25
著者
-
河原畑 勇
九州大学大学院農学研究院生物的防除研究施設
-
河原 畑勇
九州大学農学部
-
鮎沢 啓夫
九州大学農学部
-
水城 英一
九州大学農学部:(現)福岡県工業技術センター材料開発研究所
-
津田 勝男
九州大学農学部
-
津田 勝男
鹿大農・害虫
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