数種鱗翅目昆虫培養細胞系における微胞子虫Nosema mesnili NM-HC-A8801株の感染・増殖および持続感染系の樹立
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概要
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Spores of Nosema mesnili NM-HC-A8801 primed with 0.1_N KOH solution were inoculated into four lepidopteran cell lines (Antheraea eucalypti, Spodoptera frugiperda SF21AEII, Bombyx mori BmN-4,and Trichoplusia ni hi5), and the microsporidian growth and spread of infection were investigated. At a ratio of 30 spores per cell, 3% to 5% of host cells were infected initially with sporoplasms at 1 h postinoculation. The number of the parasites in an infected cell started to increase at 24 h post-inoculation, depending on the merogony of N. mesnili NM-HC-A8801. At 48 h post-inoculation, when secondary infective forms appeared, rapid increases were observed in the number of parasitized cells. The percentage of infected cells at 120 h post-inoculation in the A. eucalypti, S. frugiperda SF21AEII, and B. mori BmN-4 cell lines reached approximately 90%, 60%, and 20%, respectively. Persistent infections of N. mesnili NM-HC-A8801 could be maintained through several passages of these cell cultures. In particular, the A. eucalypti and S. frugiperda SF21AEII cell lines showed high compatibility with this microsporidium. On the other hand, only 4% of T. ni hi5 cells were infected at 120 h post-inoculation, and infected cells disappeared after the second passage.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1997-08-25
著者
-
河原畑 勇
九州大学大学院農学研究院生物的防除研究施設
-
早坂 昭二
蚕糸・昆虫農業技術研究所
-
安永 智佐
九大農
-
横田 仁子
九州大学農学部
-
安永 智佐
九州大学農学部
-
河原 畑勇
九州大学農学部
-
津田 勝男
福岡県農業総合試験場生産環境研究所
-
津田 勝男
鹿大農・害虫
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