CAM型Mesembyanthemum crystallinum L.のNAD-リンゴ酸脱水素酵素の精製と性質
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概要
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CAM型光合成を行っているMesembryanthemum crystallinum L.の葉身よりNAD-リンゴ酸脱水素酵素(EC 1.1.1.37) (NAD-MDH)を抽出し, DEAE-セルロース陰イオン交換カラムによりクロマトグラフィーを行ったところ, 三つの異なったNAD-MDHが分離された. 陰イオン交換クロマトグラフィーにより最後に溶出したNAD-MDHをBlue Sepharose CL-6 Bを用いたアフィニティークロマトグラフィーによって1,096ユニッ卜/mgタンパク質の比活性まで精製した. クエン酸及びアデノシン3燐酸はNAD-MDH活性を効果的に阻害した. pH7.0でのクエン酸によるNAD-MDHの活性阻害は無機燐酸により解除され, 解除の程度は基質であるオキザロ酢酸の濃度の増加とともに大きくなった. NAD-MDH活性の最適pHは約7.5であった. クエン酸は広い範囲のpHでNAD-MDH活性を阻害し, NAD-MDH活性の最適pHのシフトを引き起こした. pH7.5以下でクエン酸存在下のNAD-MDH活性は無機燐酸の添加によって活性が高まった. しかし, pH7.5以上では, クエン酸存在下でのNAD-MDH活性は無機燐酸の添加によってさらに阻害された.
- 日本作物学会の論文
- 1995-12-05
著者
-
齋藤 和幸
九州大学大学院農学研究院
-
河原畑 勇
九州大学大学院農学研究院生物的防除研究施設
-
窪田 文武
九州大学農学部
-
縣 和一
九州大学大学院農学研究院
-
縣 和一
九州大学農学部
-
河原畑 勇
九州大学農学部
-
斎藤 和幸
九州大学農学部
-
山本 優子
九州大学農学部
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