タイ国産ヒラタケと日本国産ヒラタケの間の交雑和合性ときのこ形成特性の遺伝
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概要
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日本産ヒラタケ(Pleurotus ostreatus)商業菌株と従来未同定であったタイ国産ヒラタケ商業菌株の間には,ダイーモン交雑をしたとき十分な交雑和合性のあることが確かめられた。そして,タイ国産ヒラタケ菌株の特長について,それがアメリカ合衆国フロリダ州を原産地とし世界へ広まっているヒラタケ(Pleurotus sp. Florida)であろうとの見地から考察した。両者間の雑種菌株は,栽培したとき,きのこ収量において両親と同等かより優れていた。ここで使用した日本産菌株は雑種強勢を通じて雑種の多収性に寄与しているもののようであった。また,雑種の,高温下で発茸する能力やいくつかの子実体形質などの特長は明かにタイ国産菌株に,菌傘表面が暗色になる形質は日本産菌株に起源するものであった。以上の結果は,使用した日本産ヒラタケ商業菌株がタイ国産商業ヒラタケ菌株の特性の改良に寄与することを示している。
- 近畿大学の論文
- 1997-03-15
著者
-
種坂 英次
近畿大学農学部遺伝育種学研究室
-
衣川 堅二郎
近畿大学農学部遺伝育種学研究室
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衣川 堅二郎
近畿大学農学部
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種坂 英次
近畿大学農学部農学科遺伝育種学研究室
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長田 彰
近畿大学農学部農学科遺伝育種学研究室
-
渡辺 和夫
奈良県林業試験場
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種坂 英次
近畿大学農学部
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