西南日本の島状地域における野生きのこ食習慣
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概要
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西南日本の野生きのこ食習慣における島状地域,鳥取県,岡山県,広島県の起因について,以前に提示した相関モデルを用いて中国地方の自然植生との関連において分析した.2つの要因,利用種数および保存のために塩蔵される種数と乾燥される種数との差,を用いた散布図において常緑広葉樹林帯にある地域と夏緑広葉樹林帯にある地域は異なるクラスターを形成した.利用種数と保存の方法は両地域間で有意に異なった.この結果は西南日本における島状地域の起因が,中国山地に分布する夏緑広葉樹林帯の地域がもつ東北日本と類似した食習慣にあることを示す.さらに,地方的な野生きのこ利用に関する限り,東北日本と西南日本にみられる2つの典型的な食習慣の境界は,地域の所在位置よりもむしろその地域の植生に対応している事は注目すべきである.
- 日本きのこ学会の論文
- 2004-12-25
著者
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