大学病院と市中病院の内科病棟におけるMRSAの環境調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大学病院および市中病院の内科病棟において細菌学的環境調査を行い,とくにメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による汚染状況の両病院における差異とその要因について検討した.また,両病院のスタッフのシューズ底面のMRSA汚染状況の調査も行った.その結果,1.大学病院では,MRSA保菌者隔離病室からMRSAが検出されたが,一般病室からは検出されなかった.2.市中病院では,隔離病室だけでなく一般病室からもMRSAが検出された.3.両病院で,処置室・看護室からMRSAが検出された.4.スタッフのシューズ底面からは,大学病院では18.2%,市中病院では85.7%からMRSAが検出された.5.エタノール消毒後のシューズ底面からは,MRSAは検出されなかった.We examined Methicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA) colonization of environment and medical staff's shoes at two different hospitals, the university hospital and the community hospital in Nagasaki city. In the university hospital, MRSA was detected from isolation rooms, where MRSA carriers were admitted, and a nurse station. In the community hospital, MRSA was detected from both isolation rooms and ordinary rooms, and a nurse station. In Addition, the positive rate of MRSA of medical staff's shoes were18.2% in the university hospital And 85.7% in the community hospital, respectively. These results indicate that the medical staff may transmit MRSA by their shoes, and asymptomatic MRSA carrier may exist in ordinary rooms. Therefore, regardless of the deletion of MRSA, it is necessary to practice the standard precautions for every patients and environment in hospital.
- 長崎大学の論文
著者
-
浦田 秀子
長崎大学医歯薬総合研究科保健学専攻看護学講座
-
松本 麻里
長崎大学 医療技術短期大学部 看護学科
-
福山 由美子
長崎大学医療技術短期大学部看護学科
-
松本 麻里
長崎大学医療技術短期大学部看護学科
-
浦田 秀子
長崎大学医療技術短期大学部看護学科
-
浦田 秀子
長崎大学医学部保健学科
-
浦田 秀子
長崎大学医療技術短期大学部
-
松本 麻里
大阪府立看護大学大学院修士課程
-
福山 由美子
長崎大学医療技術短期大学部
-
福山 由美子〔他〕
長崎大学医療技術短期大学部看護学科
関連論文
- 成人看護学実習におけるヒヤリ・ハット体験に関する実態調査
- 成人看護学における技術教育についての検討 : 成人看護学実習における看護基本技術の経験状況から
- 気道狭窄に対するTチューブとExpanding Metallic Stent併用の長期挿入症例 -気管内Tチューブの自己管理指導で成功した1症例-
- 広範囲気道狭窄に対する術後ステント療法の現状と看護要点
- 術前・術後の看護計画に及ぼす術前背景因子 -80歳以上肺癌手術症例から-
- 長崎県における看護士の現況
- 看護学生における風疹, 麻疹, 水痘, ムンプス感染防止対策 : 抗体価測定とワクチン接種
- ノロウイルス感染症と集団感染対策
- 肺葉切除後ARDSに罹患した横隔神経麻痺症例に対する統合ケアの必要性
- 女子学生の体型と体型認識に関する研究
- 大学病院職員におけるツベルクリン反応検査の解析
- 超後期高齢者肺癌の周術期看護
- 慢性呼吸不全患者の生活状況調査
- 睡眠・覚醒状態の把握により経口摂取への移行が可能となった脳出血後遺症患者の看護
- 5章 運動と血清脂質,血糖値,血圧の変化(I部 地域のウエルネス運動)
- 内科病棟におけるMRSAを中心とした空中浮遊菌調査
- 新病棟への移転に伴う細菌学的環境調査 : 特に MRSA の拡散状況について
- 内科病棟における MRSA を中心とした細菌学的環境調査と室内消毒法の検討
- 慢性肺気腫患者の栄養状態と呼吸機能、ADLの関連
- 慢性肺気腫患者の栄養状態と呼吸機能、ADLに関する研究
- 慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸筋力と肺機能、運動耐容能との関連性について
- 慢性肺気腫患者の呼吸筋力、下肢筋力、栄養状態に関する研究
- 青年期男子の体型と体型認識
- 青年期学生の体型認識に関する研究
- 在宅酸素療法患者のADL評価とSpO2モニタリングによる生活活動調査
- 2 地域における健康づくりのシステム化 : 長崎県健康づくり研究会の取り組みから(II 健康教育)
- MRSA感染患者の看護における手指の汚染状況 : ケア別比較
- 臨床実習における看護過程指導への看護ケア評価の導入とその効果
- 女子高校生における水中体重秤量法による身体組成, 皮下脂肪厚およびBMIとそれらの関係
- 成人女性における血清脂質と体脂肪率およびウエストヒップ比との関係
- 日本人成人男子の皮下脂肪厚3部位和 (上腕部, 肩甲骨下部, および腹部) と年齢からの身体密度の推定式の検討
- 4章 運動と体重および身体組成の変化(I部 地域のウエルネス運動)
- 在宅高齢脳卒中後片麻痺者の日常生活動作について -特に起居移動動作について-
- 在宅寝たきり老人実態調査の問題点
- 寝たきり老人に対する介護者の負担に関する一考察
- QOLの視点からみた寝たきり老人 -実態調査の結果から-
- 在宅高齢障害者の日常生活自立を阻害する因子に関する研究 : 広島県熊野町の実態調査を通して
- クラシック音楽とロック音楽の相違による心理的ストレス反応と細胞性免疫能変化
- 看護学生における二段階ツベルクリン反応の検討
- 成人男性における身長と体重から計算した各種肥満度の妥当性 : 水中体重秤量法を外的基準として
- 成人女性における身長と体重から計算した各種肥満度の妥当性 : 水中体重秤量法を外的基準として
- 日本人成人女子の皮下脂肪厚3部位和 (上腕部, 肩甲骨下部及び腹部) と年齢からの身体密度の推定式の検討
- 成人男女健常者における体脂肪率(%Fat)とWaist/Hip比(WHR)の関係の性差
- 脳血管疾患患者の回復過程において生活リズム調整により症状改善がみられた2事例
- 日常生活行動の著明な改善を認めた重症アルツハイマー病の一事例
- 経皮内視鏡的胃婁造設術を受けた患者とその家族を支える看護の役割
- 家族の不安軽減に重点を置き退院支援を行った一事例
- 退院の受容が困難であった患者の理解
- 患者理解に基づく失語症患者へのアプローチ
- 高齢脳血管障害患者の排尿の自立に対する援助
- 内科治療領域における臨地実習の展開と学生による自己評価
- 女子学生のボディ・イメージとBMIとの関係
- 在宅酸素療法患者のADL評価と問題点の解析
- 日韓の2大学病院における環境および臨床検体からのMRSA分離状況
- 〈原著〉男子学生の体型と体型認識に関する研究
- 日韓の2大学病院における看護婦の院内感染防止対策実践状況
- MRSA保菌者への感染防止対策に関するアンケート調査
- 看護婦の院内感染防止対策実践に関する研究
- 乳房切断術患者の術後遠隔期におけるQOLに関する研究
- 3 離島における高脂血症教室の実践 : 伊王島町での取り組み(II 健康教育)
- MRSA保菌患者のケアによる予防衣の汚染と消毒効果の検討
- 看護基礎教育における心肺蘇生法の習得状況-一次救命処置を中心として
- 人工内耳装用者の生活実態調査
- 女子学生の身体意識
- 回復期リハビリテーション病棟における看護チームと多職種間との連携 -脳出血後の鬱症状を呈する患者への関わりを通して-
- 入学時の体験学習における学びの分析 : 医学科との合同学習によるチーム医療の学び
- 5 辺地における病院での取り組み(V 地域医療における社会資源 : 保健・医療・福祉の連携)
- 大学病院におけるネブライザーと酸素用加湿器の細菌汚染に関する研究
- 中国の看護学生の職業意識
- 女子学生の体型と身体満足度
- 大学病院と市中病院の内科病棟におけるMRSAの環境調査
- 急性期状況にある患者における転倒・転落予防への取り組み
- 緩和ケア病棟に対する満足度 -遺族へのアンケート調査による-
- 看護学生における二段階ツベルクリン反応検査の検討
- 放射線部における細菌学的環境調査
- 在宅自己導尿患者が体験する困難について
- 4 長崎県における呼吸器疾患(III 地域医療)