経皮内視鏡的胃婁造設術を受けた患者とその家族を支える看護の役割
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概要
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胃瘻を造設した患者への看護内容と胃瘻が患者・家族へおよぼす影響について検討した.胃瘻造設前は可能な限り経口摂取への援助を,造設後は経口摂取の併用やADL拡大のための援助,患者・家族へ胃瘻管理の指導を行った.全事例とも全身状態が改善し,10例中7例が自宅や施設に退院できた.意思疎通可能な2例では,胃瘻を受け入れ,生活が広がった.自宅で生活している1事例では,その妻は食べさせなければならないという精神的負担が軽減し,患者の肺炎も減少して,安心して生活できると感じていた.胃瘻造設は,患者・家族のよりよい生活を支える一つの方法であると共に,胃瘻を造設した患者とその家族を支える看護の役割も重要であると考えた.We experienced the nursing of 10 cases of chronic neurological disorders who underwent PEG, and investigated the role of nursing on the patients with PEG and their families. We made every effort to continue oral food intake before introduction of PEG. After introduction of PEG, we tried to continue oral food intake as long as possible, trained them to expand the activity of daily life and advised their families about the maintenance of PEG. All patients who underwent PEG improved their general and nutritional condition after introduction of PEG. Seven of 10 patients were capable of returning to home care. Two of 10 patients, they could understand the words, accepted PEG and the range of their life was spread comparing the range before PEG. A wife whose husband was underwent PEG and living at home under her care said that she could live with great relief from the fair of pneumonia and pressure to let her husband eat. PEG is one of the good choice to support the patients with chronic neurological disorders and their families and the nursing to support the patients with PEG and their families was thought to be very important.
- 長崎大学の論文
著者
-
浦田 秀子
長崎女子短期大学
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井上 歩
特別医療法人春回会 長崎北病院
-
浦田 秀子
長崎大学医療技術短期大学部看護学科
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浦田 秀子
長崎大学医療技術短期大学部
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佐藤 恵子
長崎大学医学部保健学科
-
草野 可代子
長崎市医師会看護専門学校
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