<原著論文>短下肢装具装着歩行における歩行パターンとエネルギー効率の関係
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概要
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本研究では装具装着時の歩行パターンとエネルギー効率の関係を明らかにし, 装具装着歩行の制御方法を検討することを目的とした。健常女性20名(平均年齢21.3歳)を対象に通常の靴および左側のみ金属支柱付短下肢装具(SLB)装着時のphysiological cost index (PCI)を測定した。歩行はトレッドミル上で50m/minの速度で行い, 同時に踵部フットスイッチおよび下腿遠位部に添付した加速度計により歩行周期各フェイズの時間を測定した。主な結果は次の2点であった。まず, 通常の靴装着時に対するSLB装着時のPCIの変化は65.6%〜180.7%と個人差が大きかった。次に, SLB装着時にPCIが低下する(エネルギー効率が向上する)被験者群では, 通常の靴装着時に比しSLB装着時に遊脚期および1歩行周期全体の長さが延長していたが, 他の被験者群ではこのような歩行周期の変化は見られなかった。これらの結果を下肢の振り出し加速度の制動方法の違いから考察した。
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