虚弱高齢者に対するStandardized Walking Obstacle Course (SWOC)によるバランス評価の試み
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概要
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本研究では,Standardized Walking Obstacle Course(以下,SWOC)が高齢者に対するバランス評価として有用かどうかを検討することを目的として,米国のナーシングホームに入所中の32名の虚弱高齢者(73歳〜105歳)を対象に,次の(1)〜(4)の評価を行った;(1)SWOCスコア(障害歩行路の歩行所要時間),(2)Berg Balance Scale(以下,BBS),(3)既往歴(視聴覚・前庭系障害,大腿骨頚部骨折等),(4)測定前後の転倒歴。本研究の結果,SWOCスコアとBBSスコアは高い負の相関を示し,SWOCの基準関連妥当性が示された。既往歴との関連では,SWOCスコアは視聴覚・前庭系障害の有無を反映しやすく,BBSスコアは頚部骨折の有無を反映しやすかった。また過去の転倒歴はSWOCスコアにのみ影響を与えていた。これらのことからSWOCは被検査者への負荷が小さい上に,BBSでは捉えることのできない高齢者のバランス特性に鋭敏な評価法であることが示唆された。
- 茨城県立医療大学の論文
著者
-
大橋 ゆかり
茨城県立医療大学保健医療学部
-
坂本 由美
茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科
-
Gunther Joan
Department of Physical Therapy, Daemen College
-
Kolodziej Theresa
Department of Physical Therapy, Daemen College
-
Gunther Joan
Department Of Physical Therapy Daemen College
-
Kolodziej Theresa
Department Of Physical Therapy Daemen College
-
大橋 ゆかり
茨城県立医療大学
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