車いすの接近角度により移乗動作の相対的タイミングは変化するか?
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概要
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本研究の目的は, 車いすとベッドの接近角度という環境条件に対する移乗動作パターンを分析することである。対象者は健常者群13名, 片麻痺群13名で, 健常者群には片麻痺群の立位安定性をシミュレートする目的で不安定板の下肢条件を課し, 立位バランスと移乗動作の相対的タイミングの分析を行った。健常者群では車いすの接近角度の変化に対し移乗動作の相対的タイミングに変化はみられなかったが, 片麻痺群では変化がみられた。スキーマ理論によると, ひとつの一般化された運動プログラム(GMP)から展開される運動は, 同一の相対的タイミングを持っという特徴がある。従って, 健常者群では立位安定性が低下した状態であっても, 車いすの接近角度条件に対し, ひとつのGMPの中でパラメータを調節することで適応していた。一方, 片麻痺群ではひとつのGMPでは対応出来ず, 車いす接近角度によって異なるGMPから運動パターンを展開したと考えられた。
- 茨城県立医療大学の論文
著者
-
大橋 ゆかり
茨城県立医療大学保健医療学部
-
坂本 由美
茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科
-
篠崎 真枝
茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科
-
大橋 ゆかり
茨城県立医療大学
-
篠崎 真枝
茨城県立医療大学 保健医療学部 理学療法学科
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