サトウキビのカンガイにおける有効土壌水分の下限値について (2)(農業工学科)

概要

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1.本研究はポット試験によって, サトウキビのカンガイにおける有効土壌水分の下限値について検討するものである。2.上記の目的を達成するため, 本年度はサトウキビを植え付けた70個のポットを10のグループに分け, 各グループにおけるポットの土壌水分をそれぞれpF1.9,pF2.3,pF2.7,pF3.0,pF3.4,pF3.6,pF3.7,pF3.8,pF4.0,pF4.2に対応するように制御して, そのpF値とサトウキビの日蒸散量および生育状況との関係について検討した。3.日蒸散量, 日蒸散量と気温との関係直線の勾配, サトウキビの茎径および茎長はpF3.5あたりまではpF値の増大に伴い緩やかに減少し, その後は急減する傾向を示した。また, サトウキビの乾物重量はpF3.2あたりから急減する変動を示した。しかし, サトウキビの草丈とpF値との関係は負の勾配を持つ直線で示された。4.サトウキビのカンガイにおける有効土壌水分の下限値としては, 1977年度の結果と同様, pF3.5∿pF3.8に対応する土壌水分が適当であると推察される。
琉球大学の論文
1979-12-11