沖縄におけるサトウキビに対するかんがいの必要性(農業工学科)
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概要
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1)本研究は宮古本島における1962年7月∿1969年2月の降雨記録と夏植えサトウキビの生産高から降雨量, 有効雨量および不足水量と単位面積当りの収量との関係を調べ, サトウキビに対するかんがいの必要性を検討したものである。2)夏植えサトウキビの全生育期に約3,300mmの降雨量があるが, 約1,300mmしか利用されず約500mmの水分量は不足している。3)土壌水分に不足をきたしているのは主に植え付け翌年の7月∿9月すなわち水分消費量およびサトウキビの伸長量が最大値を示す最盛期である。4)全生育期の降雨量と単位収量との間には明確な関係はないが, 最盛期においてはほとんど比例関係を示す。5)全生育期の有効雨量と単位収量の間にはほゞ比例関係があるが, 最盛期においてはこの関係がはっきりしている。6)全生育期の不足水量と単位収量の間にはほゞ反比例関係があるが, 最盛期においてはこの関係が明確にあらわれている。7)以上の結果沖縄における夏植えサトウキビの単位収量を上げるためにはかんがいは必要で, 植え付け翌年の7月∿9月においては特に必要である。
- 琉球大学の論文
- 1970-12-01
著者
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