沖縄におけるサトウキビの蒸発散量 : 第 6 報 サトウキビの作物係数について(農業工学科)
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概要
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本研究はライシメータによって測定したサトウキビの蒸発散量と気象要因から推定した蒸発散位を用いてサトウキビの月平均作物係数について検討するものである。蒸発散量の測定は1967年∿1968年,1968年∿1969年,1970年∿1971年の夏植サトウキビと1983年,1984年の春植サトウキビの株出しについて行われた。蒸発散位の推定には修正ペンマン法,日射量から推定する方法及び蒸発計蒸発量から推定する方法を用いた。サトウキビの月平均作物係数は初期にはなだらかに増大し,ピークに達し,その後減少することが明らかになった。月平均作物係数は蒸発散位の推定方法によって少し異なる値を示した。修正ペンマン法においては,月平均作物係数のピーク1.0∿1.1が7月∿10月に現れた。日射量による方法では,そのピークは8月∿11月に現れ1.1∿1.2となった。蒸発計蒸発量による方法では,そのピーク1.6∿1.8が7月∿10月に現れた。サトウキビの生育最盛期及び月平均作物係数の値から,修正ペンマン法が他の方法に比べよいと考える。
- 琉球大学の論文
- 1990-12-05
著者
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