南極越冬隊の食生活に関する研究 第一報 -第21次越冬隊の栄養摂取について-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
南極地域観測隊越冬隊の栄養管理について, 第21次越冬隊(1980-1981)の昭和基地における基地食について, 栄養出納表をもとに栄養摂取量を算出した。ただし, 間食としての菓子, 乳製品, 砂糖その他嗜好飲料およびパン食時のバター, ジャムは含まれていない。各栄養素の摂取量は, 南極特別委員会医学専門委員会で決められた栄養基準量よりも低く, エネルギーは60-89%, たんぱく質70-99%, 脂質43-75%であった。無機質, ビタミン類はカルシウムを除き平均で約54%であった。カルシウムは基準量とほぼ同じ摂取量となっているが, 極地での生活状況および作業内容から考慮して, 基準量そのものが低いと考えられる。このように摂取量が低いにもかかわらず, 体重の減少もなく, 問題となる病気もみられないことから, 実際には補食などでもっと摂取しているものと思われる。
- 国立極地研究所の論文
著者
関連論文
- 南極昭和基地周辺の土壌呼吸 2. 西オングル島の地表面から放出されるCO2量の推算(英文)
- 南極,昭和基地周辺の土壌呼吸 : 1.土壌呼吸速度と土壌の含水率,チッソ含有率との関係
- 太陽光の赤外分光観測に基づく大気微量成分の定量: 南極MAP における赤外分光観測
- 昭和基地における観測ロケット計画(日本南極地域観測隊の報告)
- 3.8.1.2 南極域の気候変動に関する総合研究(3.8.1 関係機関との共同研究,3.8 共同研究,3. 研究業務)
- 3.8.1.3 南極域の気候変動に関する総合研究(3.8.1 関係機関との共同研究,3.8 共同研究,3. 研究業務)
- 第26次南極地域観測隊におけるライダーを用いた極域中層大気観測計画(英文)
- 昭和基地における南極MAP計画(英文)
- 南極における中層大気の総合観測(g.将来計画)(第2回極域における電離圏磁気圏総合観測シンポジウム : Part II)
- 南極昭和基地における大気中の二酸化炭素濃度の連続観測システム の新たな開発
- 越冬隊の集団働態学的研究 -氷床上雪上車旅行行動について-
- 南極越冬隊の食生活に関する研究 第一報 -第21次越冬隊の栄養摂取について-
- 昭和基地付近における2ケ所のアデリーペンギンルッカリーにおけるペンギン個体数の変動(英文)
- Preface
- 昭和基地近くの露岩地帯で得られたダニ(英文)
- 日本南極越冬隊の集団生活とその変遷(英文)
- 生物・医学 (南極観測20年の歩みと今後の諸問題)
- 生物・医学 (南極観測20年の歩みと今後の諸問題)
- 第11次南極地域観測隊越冬隊報告1970-1971(日本南極地域観測隊の報告)
- 第7次南極地域観測隊越冬隊報告1966-1967
- 昭和基地における野菜栽培
- 南極ラングホブデ地区におけるセン類群落の生態学的研究
- 南極東オングル島におけるセン類群落の微気象について
- 第5次南極越冬隊員16人の集団生活に関する2・3の考察
- オングルカルベン島におけるアデリーペンギンの繁殖についての生態学的観察
- 南極観測航海及び昭和基地における生物(生物部門)(南極シンポジウム)
- 第21次南極地域観測隊気水圏部門観測概報1980
- 第11次南極地域観測隊ロケット部門報告
- カタバ風帯に見られるダークストリーム
- まえがき
- 3.8.1.2 南極域の気候変動に関する総合研究(3.8.1 関係機関との共同研究,3.8 共同研究,3. 研究業務)
- 大気中のメタン濃度高精度連続観測システムの開発
- AVHRR赤外線波長デ-タによる南極域の雲の検知〔英文〕
- MT-135JA 気象ロケット実験報告(JARE-26)
- 第26次南極地域観測隊夏隊報告1984-1985
- 第21次南極地域観測隊越冬隊報告1980-1981
- みずほ観測拠点の日射収支
- 第13次南極地域観測隊越冬隊報告1972-1973
- 第11次南極地域観測隊夏隊報告1969-1970(日本南極地域観測隊の報告)
- 第11次南極地域観測を終えて
- 1980年の昭和基地周辺の海面の凍結過程
- 私の学情日記 (創立5周年特集号)