リーダーシップ影響過程の動機論的分析 : 達成動機・親和動機との関連において
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概要
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監督者のPM式リーダーシップ行動が集団成員の達成動機・親和動機に影響する過程を明らかにするために実験室的状況を設定した。被験者は中学生170名。被験者は達成動機, 親和動機の高低により4群に分けられた。監督方式はPM, P, M, pmの4類型が導入され, 作業1分休憩30秒の試行が18試行実施された。作業課題は1cm4方の正方形の中に打たれたdotの数をできるだけ早く正確に数えるものである。結果を要約すれば次の通りである。1. 監督行動類型は, 意図された如く設定されたことが確証された。2. いずれの動機水準においても, PM型の監督行動が最も高い生産性を示した。3. P型の監督者のもとでは, 達成動機が有意に減少し, 親和動機も減少の傾向を示した。また, 生産性に関しては, いずれの動機水準においても, 試行の前半は上昇するが, 後半において下降する傾向を示した。4. M型の監督者のもとでは, 達成動機が減少親和動機がと昇する傾向を示した。謝辞 本研究の実施にあたり御協力をいただいた福岡市立友泉中学校小柳一己教諭および日本リクルートセンター潮崎通康氏に記して謝意を表する。
- 1974-02-09
著者
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