6カ月齢まで飼育した子羊の増体・産肉成績について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年の豊かな食生活は「飽食の時代」と言われるまでになって,食肉に対しても高級化・多様化が求められている。ラム肉(子羊肉)は欧米では高級肉と位置づけられているが,わが国では新鮮でおいしいラム肉を食べる機会が少ないため,くさい肉,ジンギスカン用,というマトンのイメージがまだ強いようである。ラム肉のおいしさが知られるようになると,高級品としての新鮮なラム肉が今以上に求められる事は十分に予想される。めん羊は体躯の大きさが手ごろで性質が温順であるので飼いやすく,一村一品運動の好適な対象になり得る。わが国のめん羊飼養頭数は,昭和32年の約100万頭をピークに,昭和51年には約1万頭と激減した。その後,昭和61年の26,200頭とわずかに回復したにすぎない。国民一人あたりの飼養頭数でみると,イギリスの0.6頭,オーストラリアの9.0頭,ニュージーランドの21.8頭に比べて,わが国ではわずかに0.0002頭である。したがって,北海道や長野県などのめん羊飼育の盛んな地域を除けば,冷凍の輸入品が市販されてはいるものの,ラム肉を食べる機会は非常に少ないのが現状である。本研究では,本県でのめん羊飼育の可能性を探る手初めとして,サフォーク種めん羊を用いて,生後約6ヵ月間飼育したときの増体成績および産肉成績について,わが国内外の資料と比較検討した。
- 石川県農業短期大学の論文
著者
-
中村 誠
石川県農業短期大学畜産物利用学研究室
-
加藤 啓介
石川県農業短期大学畜産物利用学研究室
-
宇佐川 智也
石川県農業短期大学家畜管理学研究室
-
津田 栄三
石川県農業短期大学家畜飼育学研究室
-
宇佐川 智也
石川県農業短期大学
-
宇佐川 智也
石川県農業短期大学付属経営農場
関連論文
- 解凍法の違いが食肉の諸性質に及ぼす影響について
- 3カ月及び8カ月まで飼育した子羊の発育と産肉成績
- 有機酸を添加した低食塩ピックルによる豚肉の塩せき
- 9カ月齢ラム肉の食味と消費の可能性について
- 9カ月齢まで飼育した子羊の増体・産肉成績について
- 数種の食物繊維と乳酸の添加が低食塩豚肉パティの諸性状に及ぼす影響 : とくに筋原繊維収縮率について
- 豚肉塩せき用ピックルへの食塩代替塩の使用について〔英文〕
- エチルアルコールを添加した低食塩豚肉パティの諸性質
- 6カ月齢ラム肉の食味と消費の可能性について
- 低食塩ピックルに塩せきした豚肉の諸特性の変化〔英文〕
- 6カ月齢まで飼育した子羊の増体・産肉成績について
- 産卵鶏への骨粉多給が卵の諸形質に及ぼす影響について
- サラブレッド種子馬の哺育期における個体維持行動
- 反すう動物の第1胃内容液の粘度について : I.穀類飼料多給の影響
- 食肉製品と健康
- 山羊肉に対する嗜好について
- ラットの銅代謝に影響する諸要因に関する研究
- サラブレッド種子馬の哺育期における行動
- 1ヵ月齢で屋外に出した哺育期のサフォーク種母子ヒツジ間距離の変化
- 三元交雑種子めん羊(母羊:サフォーク種,種雄羊:コリデール種×チェビオット種)の増体および産肉成績について
- 有機酸を添加した低食塩ピックルによる豚肉の塩せき
- ホロホロ鳥卵の保存中における性状の変化
- 反すう動物におけるフィードロット鼓脹症の発生と第一胃内性状との関係に関する研究
- モネンシン添加が鼓脹症誘起飼料を給与しためん羊の第一胃内容液の性状に及ぼす影響(畜産学関係)
- 濃厚飼料多給がめん羊の第一胃内容液のpH,粘度,可溶性炭水化物含量および原虫数に及ぼす影響
- 反すう動物の第一胃内容液の粘度について(第2報) : 給与トウモロコシの形状の影響
- 石灰処理がモミガラの栄養価に及ぼす影響
- 豚肉塩せき用ピックルへの食塩代替塩の使用にっいて
- 飼料学(38)5産業動物 4反芻動物(8)
- モネンシンおよびサリノマイシンがめん羊の第一胃内容汁のin vitro泡沫安定性に及ぼす影響
- 飼料学(39)5 産業動物 4 反芻動物(9)
- 哺育期における子めん羊の日中の吸乳行動
- エゾノギシギシの再生特性と防除に関する研究
- めん羊の第一胃内容液性状,第一胃内プロトゾア数,食欲に及ぼす灯油の影響
- 動, 植, 鉱物性油脂がめん羊の第一胃内容液のin vitro泡沫安定性に及ぼす影響
- タローエステルがあん羊の第一胃内容液の泡沫形成に及ぼす影響
- 粗飼料と濃厚飼料の給与割合が第1胃内および血液中の揮発性脂肪酸含量と乳脂率に及ぼす影響
- 生乳の乳脂率の季節変動について