反すう動物の第1胃内容液の粘度について : I.穀類飼料多給の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
粗飼料の生産基盤を持たない我国では,従来より穀類飼料を多給するfeedlot形式で肉牛が肥育されている。しかしこの様な肥育形式では,しばしば鼓脹症の発生が見られ,重要な問題となっている。鼓脹症は急性に経過し,放置すると呼吸,循環器障害により窒息死をきたすという点で,極めて危険な病気とされている。feedlot形式において発生する鼓脹症は,本質的には第1胃内容液が泡沫性を示すとされており,またSmithらは濃厚飼料を中心とした配合飼料を用いて,試験的に泡沫性の鼓脹症を発症させる事も可能であるとしている。泡沫性鼓脹症は,その第1胃内容液の粘度と関係があり,粘度が高くなると第1胃内容液の泡沫がこわれにくくなるためと考えられている。そこでfeedlot形式においての鼓脹症発生の機序を解明し,予防法を確立するための基礎試験として,飼料の種類によって第1胃内容液の粘度がどのように変化するかを検討する事を目的として,(1)飼料摂取後の第1胃内容液の粘度の経時的変化,(2)飲水量と第1胃内容液の粘度との関係,(3)給与飼料の異なる肥育牛の第1胃内容液の粘度の差,以上の項目について検討した。
著者
関連論文
- 3カ月及び8カ月まで飼育した子羊の発育と産肉成績
- 9カ月齢ラム肉の食味と消費の可能性について
- 9カ月齢まで飼育した子羊の増体・産肉成績について
- エチルアルコールを添加した低食塩豚肉パティの諸性質
- 6カ月齢ラム肉の食味と消費の可能性について
- 6カ月齢まで飼育した子羊の増体・産肉成績について
- サラブレッド種子馬の哺育期における個体維持行動
- 反すう動物の第1胃内容液の粘度について : I.穀類飼料多給の影響
- サラブレッド種子馬の哺育期における行動
- 1ヵ月齢で屋外に出した哺育期のサフォーク種母子ヒツジ間距離の変化
- 三元交雑種子めん羊(母羊:サフォーク種,種雄羊:コリデール種×チェビオット種)の増体および産肉成績について
- 有機酸を添加した低食塩ピックルによる豚肉の塩せき
- ホロホロ鳥卵の保存中における性状の変化
- 反すう動物におけるフィードロット鼓脹症の発生と第一胃内性状との関係に関する研究
- モネンシン添加が鼓脹症誘起飼料を給与しためん羊の第一胃内容液の性状に及ぼす影響(畜産学関係)
- 濃厚飼料多給がめん羊の第一胃内容液のpH,粘度,可溶性炭水化物含量および原虫数に及ぼす影響
- 反すう動物の第一胃内容液の粘度について(第2報) : 給与トウモロコシの形状の影響
- 石灰処理がモミガラの栄養価に及ぼす影響
- 飼料学(38)5産業動物 4反芻動物(8)
- モネンシンおよびサリノマイシンがめん羊の第一胃内容汁のin vitro泡沫安定性に及ぼす影響
- 飼料学(39)5 産業動物 4 反芻動物(9)
- 哺育期における子めん羊の日中の吸乳行動
- エゾノギシギシの再生特性と防除に関する研究
- めん羊の第一胃内容液性状,第一胃内プロトゾア数,食欲に及ぼす灯油の影響
- 動, 植, 鉱物性油脂がめん羊の第一胃内容液のin vitro泡沫安定性に及ぼす影響
- タローエステルがあん羊の第一胃内容液の泡沫形成に及ぼす影響