石灰処理がモミガラの栄養価に及ぼす影響
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概要
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我国では,特に都市近郊の地域において,飼料作物の自家栽培ができなくなっているため,粗飼料の大部分は購入飼料に依存しており,十分には手に入らない状態である。一方米作を行なっているかぎり必然的に生産される稲ワラやモミガラは,大部分が使用されすに焼却処分され,煙公害までひき起こしている。モミガラは我国においては年間300万トン産するとされているが,飼料上からは不純物として取り扱われるのが普通であり,肉牛なとに給与した場合は,鼓脹症を起こす可能性の高い危険なものであるとされている。しかし,近年の深刻な飼料不足,特に粗飼料不足という現状ては,新たに粗飼料資源の拡大という事を積極的に考えていく必要がある。この観点から,最近,モミガラにアンモニア処理を施して窒素含量を増加させ,栄養価を増すことが考えられている。ところが,モミガラそのものを,繊維質飼料としての栄養源として考える場合には,その繊維部分を有効に利用するために,その堅固な細胞膜の構造を壊さねはならない。そこで本試験は,稲ワラにおいて従来行なわれている石灰処理をモミガラに施した場合,各繊維分画の含量および消化率にどのような影響を与えるかを検討するために行なった。また,前報において,を粗飼料として配合した飼養試験では,第一胃内容液の粘度が高くなることを認めたので,第1胃内容液を用いてin vitroで培養した場合の培養後の粘度の測定も行なった。
- 石川県農業短期大学の論文
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