ルブラトキシンBはヒト肝癌細胞にアポトーシスを誘導する
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概要
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ルブラトキシンBが肝癌細胞にアポトーシスを誘導する可能性の検証を行った.HuH-7 細胞のルブラトキシンBへの暴露により,細胞は縮んだような形態変化を起こし,その効果は用量依存的であった.40μg/ml ルブラトキシンBで処理したHepG2 細胞とHuH-7 細胞の核では,クロマチンの濃縮と分断化されて球状になった構造が観察された.このことは,ルブラトキシンBが肝癌細胞にアポトーシスを誘導することを示している.DNA の分断化をTUNEL 法の変法で検出した.DNA の分断化はHepG2 細胞で用量依存的に起こり,同様の傾向をHuH-7 細胞でも観察した.これらの結果は,ルブラトキシンBによってHepG2細胞やHuH-7 細胞に引き起こされたアポトーシスでは,DNA の分断化を伴うことを示している.
- 日本マイコトキシン学会の論文
- 2004-01-31
著者
-
後藤 哲久
独立行政法人食品総合研究所
-
中村 久美子
独立行政法人食品総合研究所
-
長嶋 等
独立行政法人食品総合研究所
-
長嶋 等
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
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長嶋 等
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所
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