北海道産黒毛和種ロース芯における脂肪酸組成と画像解析形質との関連性
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概要
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黒毛和種572頭のロース芯から得た脂肪交雑の脂肪酸組成をガスクロマトグラフィーにより分析した.ロース芯を画像解析した値と,各脂肪酸との関連性を調査した.モノ不飽和脂肪酸(MUFA)割合の平均値は57.0%(去勢 : 56.4%,メス : 58.3%),ロース芯脂肪割合の平均値は44.4%(去勢 : 45.6%,メス : 41.6%)であった.MUFA%は出荷月齢およびBFSナンバーと正の相関を示した(それぞれ0.27,0.25 : P < 0.01).BMSナンバーと有意な相関を示した脂肪酸はステアリン酸(−0.11 : P < 0.01)のみであった.MUFA%はあらさ指数(0.16)および最大あらさ指数(0.11)と正の,細かさ指数(−0.17)と負の相関係数を示した(P < 0.01)が,ロース脂肪割合(0.04)とはほぼ無関係であった.脂肪交雑の平均階調値はMUFA%と負(−0.38)の,パルミチン酸と正(0.43)の相関係数を示した(P < 0.01).
- 社団法人日本畜産学会の論文
- 2008-11-25
著者
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中橋 良信
帯広畜産大学
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村澤 七月
帯広畜産大学
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日高 智
帯広畜産大学
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口田 圭吾
帯広畜産大学
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前原 正明
帯広畜産大学
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加藤 貴之
十勝農業協同組合連合会
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口田 圭吾
帯広畜産大学 畜産科学科
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日高 智
帯広畜産大
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