下水中の Giardia シストおよび Cryptosporidium オーシスト濃度と下水処理における除去性
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概要
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In order to investigate the occurrence of Giardia cysts and Cryptosporidium oocysts in raw sewage and the removal in sewage treatment processes, we conducted a field survey at 9 sewage treatment plants. The results can be summarized as follows : 1) In all plants, Giardia cysts were detected in raw sewage and effluent of primary sedimentation. Cyst densities in raw sewage ranged from 130 to 5,500 cysts·l-1 (geometric mean 1,350 cysts·l-1). Cyst densities in effluent of primary sedimentation ranged from 150 to 5,200 cysts·l-1 (geometric mean 800cyst·l-1). 2) Cryptosporidium oocysts were detected from only one raw sewage sample with the density of 28 oocysts·l-1. 3) Indicator bacteria counts tested, C.perfringens spores, coliforms and E.coli, were statistically correlated with Giardia cyst densities and the most significant relationship was observed between C.perfringens spore counts and Giardia cyst densities. 4) No correlation was observed between Giardia cysts removal and indicator bacteria removal. However, significant relationship was observed between average removal of C.perfringens spores and Giardia cysts. These results indicated that C.perfringens spores can be useful indicator for the evaluation of protozoan densities and removal. 5) Turbidity appeared to be the most appropriate indicator for Giardia cysts removal in activated sludge treatment process.
- 社団法人 日本水環境学会の論文
- 1997-06-10
著者
-
土佐 光司
麻布大学環境保健学部環境保健学科
-
平田 強
麻布大学環境保健学部環境保健学科
-
大垣 眞一郎
東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻
-
眞柄 泰基
国立公衆衛生院水道工学部
-
平田 強
麻布大学生命・環境科学部環境科学科
-
大垣 眞一郎
東京大学大学院工学系研究科
-
橋本 温
麻布大学大学院環境保健学研究科環境保健科学専攻
-
橋本 温
阿南工業高等専門学校建設システム工学科
-
大垣 眞一郎
東京大学大学院
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