江戸期版本画像からの文字切り出しの試み
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概要
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おもに江戸期に出版された版本をデジタル化した画像から、それぞれの文字を切り出すための手法とその処理結果について報告する。文字切り出しは、汚れやシミの除去、2値化、行の切り出し、ラベリング処理による文字の分離と統合の処理などからなっている。ここでは、2値化の閾値は、基本的に大津の判別分析法によって行うが、頁全体、行単位、さらには局所的な数文字のブロック単位でという風に順次適応的に適用することにより、汚れやシミの影響をあまり受けずに文字切り出しの精度を向上させることができた。各文字の認識は今後の大きな課題であるが、切り出しの結果だけからでも、さらにパターンマッチングなどを利用して、文字の使用頻度を求めたり、版本全体の文字のインデックスを作成したりできると期待される。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2005-05-27
著者
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八村 広三郎
立命館大学 情報理工学部
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吉村 ミツ
立命館大学 衣笠総合研究機構
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八村 広三郎
立命館大学大学院理工学研究科
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坪井 昭憲
立命館大学テクノロジー・マネジメント研究科
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八村 広三郎
立命館大学
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