ゴレンシ(Averrhoa carambola L.)の酸味系品種と甘味系品種間交雑実生葉におけるシュウ酸と数種無機成分含有量の関係(発育制御)
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概要
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ゴレンシの酸味系品種と甘味系品種を親として酸味系×甘味系品種の種子を得て, F_1交雑実生を得た.播種後2年目にそれらの個体の葉を供試し, シュウ酸含有量, シュウ酸の不溶性化に関与していると思われる無機成分含有量について分析した.交雑実生における全シュウ酸含有量と可溶性・不溶性シュウ酸含有量との関係を検討した結果, いずれにおいても正の相関が得られたが, 特に不溶性シュウ酸含有量との間に高い相関が認められた.交雑実生のシュウ酸含有量と無機成分含有量との関係を検討した結果, 全シュウ酸および不溶性シュウ酸含有量と全カルシウムおよび全マグネシウム含有量との間で正の相関が得られたが, 不溶性シュウ酸と全カルシウム含有量との間でより高い相関が認められた.以上のことから, シュウ酸の不溶性化にはカルシウム含有量が大きな影響を及ぼしていると考えられた.今後, ゴレンシのカルシウム含有量を制御することで果実内のシュウ酸の形態を変えることが可能になるかもしれない.
- 園芸学会の論文
- 2005-06-15
著者
-
馬場 正
東京農業大学農学部
-
池田 富喜夫
東京農業大学農学部
-
大坪 孝之
東京農大農学部
-
兼田 朋子
東京農大農学部
-
大坪 孝之
東京農業大学農学部農学科
-
兼田 朋子
東京農業大学応用生物科学部
-
池田 富喜夫
元東京農業大学農学部農学科
-
大坪 孝之
東京農業大学成人学校
-
大坪 孝之
東京農業大学
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