中学生におけるいじめとストレスの関連性についての研究 (佐藤啓子教授・椎名健教授 退職記念号)
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概要
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Three studies were conducted. Study 1 examined the characteristics of stress in 294 students at a public middle school. Study 2 examined the relationship between stress and attitudes towards bullying. Study 3 involved a semi-structured interview of 16 students who experienced bullying in elementary school and investigated their psychological state upon initial enrollment in middle school. Results were as follws: Study 1 identified "academics" as the biggest stressor in school. Study 2 suggested that "students who leave their answer sheets blank" may attack others as a way to relieve stress. "Third parties/bystanders" were found to have difficulty consulting teachers and friends about alleviating stress. This group might indirectly complicit in bullying. Study 3 revealed that victims of bullying in elementary school subsequently suffered from aftereffects. However, students with adequate parental support suffered fewer aftereffects. 本研究では、次の3つの研究を行った。研究1では、中学生の体験するストレスの特徴について検討した。調査参加者は、公立中学校の全校生徒である。研究2では、同じ学校の生徒を対象にして、いじめに対する考え方とストレスとの関係について検討した。研究3では、小学校でいじめ被害を経験した生徒16名について、中学校入学当初の心理的状態について検討した。その結果、研究1では、「学業」が一貫して最も大きなストレッサーであることが見いだされた。研究2では、「無記入群」はストレスの発散の手段として、他者を攻撃する可能性が高いことが示唆された。また、「第三者・傍観者群」は、ストレスを教師や友人に相談して解決することが困難なことが見いだされた。この群の生徒はいじめに対して第三者的・傍観者的態度をとることによって、いじめの悪化に間接的に加担している可能性がある。研究3では、小学校の時にいじめ被害にあった生徒は、その後も後遺症に苦しんでいることが分かった。しかし、両親のサポートが十分な生徒には後遺症が少なかった。
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