動作法のリラクセーションによる足の踏み締め感と左右のパーソナル・スペースの変化
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概要
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The enhanced sense, in the underside of the foot, of firm steps through Dohsa-method relaxation and changes in lateral personal space were explored. Sixteen male students, with shoulders of equal height participated in Experiment I. They were assigned to either a "Right foot relaxation group" (N = 8) or a "Left foot relaxation group" (N = 8). After undergoing relaxation of the right or left foot, personal distance measured as an index of personal space decreased, the height shoulder decreased, and weight bearing increased on the relaxed side. In Experiment II, lateral personal distance and the height of the lateral shoulders were explored in the "Right shoulder higher group"(N=12) and the "Left shoulder higher group"(N=12). The "Right shoulder higher group" demonstrated a larger personal distance on the right side of the body, and the "Left shoulder higher group" had a larger personal distance on the left side of the body. However, after undergoing relaxation on the foot of the higher side, the right-left personal distance and right-left height of the shoulders became equal. These results were discussed in terms of the relationship between positive mind-body experiences induced by Dohsa-method relaxation and affective/cognitive attitudes toward interpersonal perception.研究では、動作法のリラクセーションによる足の裏の踏み締め感と左右のパーソナル・スペースの変化との関係について検討した。実験Ⅰでは、左右の肩の高さが均等な大学生の参加者を「右足弛緩群」(N=8)と「左足弛緩群」(N=8)とに分けた。パーソナル・スペースの測度には、ストップ・ディスタンス法による側方の対人距離を用いた。また、足の裏に対するリラクセーションの効果測定として、左右の肩の高さと、体重の左右の配分比を用いた。その結果、動作法を行った足の踏み締め感が向上し、同側の対人距離が減少した。実験Ⅱでは、もともと右肩が上がっている「右肩高群」(N=12)と左肩が上がっている「左肩高群」(N=12)において、左右の対人距離を比較した。その結果、肩が上がっている側の対人距離が有意に大きいことが見いだされた。次に、肩が上がっている側の足の裏に動作法のリラクセーションを行った結果、リラクセーションによって肩の高さが左右均等になり、左右の対人距離も均等になった。以上の結果から、安定した足の裏の踏み締め感は、同側の肩のリラックスをもたらし、同側の空間に存在する人に対するポジティブな感情・認知的態度を促進することが示唆された。
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