呼気ガス分析を併用した運動負荷試験による脊髄損傷リハビリテーション患者の体力評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
To evaluate the differences of physical fitness of male spinal cord injured (SCI) patients, a graded cycling exercise test using a hand ergometer was performed, monitoring gas exchange, ventilation and heart rate. Thirty-eight cervical SCI patientss (C 6 〜 C 8, C group) (Mean age=26.5 years, SD = 7.5 years), 28 thoratic SCI patients (T 1 〜 T 8, T group) (Mean age = 25.4 years, SD = 10.4 years) and 9 lumbar SCI patients (L 1 〜 L 3, L group) (Mean age = 28.1 years, SD = 7.6 years) participated in this study. The following results were obtained : 1) The each value of percent maximal oxygen uptake (%V^^・O_2) compared with the expected value was 40.9±15.8, 69.9±22.1 and 85.8±22.6%, respectively. There was no statistically significant difference in the %V^^・O_2 between T group and L group (P = 0.0695). That of peak load (Load max) was 35.2±24.1, 85.4±31.1 and 89.0±20.0 watts, respectively. The each value of these two indices was significantly low in the C group. 2) The each value of oxygen uptake per body weight (V^^・O_2/W) was 11.8 ±2.7, 20.4 ±3.8 and 23.8±2.7%, respectively. That of percent maximal heart rate (%HR) compared with the expected value was 62.4±13.7, 88.2±15.7 and 87.2±14.2%, respectively. That of peak minute ventilation (V^^・_E) was 33.0±10.8, 56.1±19.9 and 66.4 ±21.5 1/min, respectively. Compared with the values of T group and L group, the values of C group were significantly lower in these three indices. There was no significant difference in the V^^・_E between T group and L group (P =0.0990). 3) Percent vital capacity (%VC) was 60.4±18.6, 78.4±19.3 and 97. 7±7.9%, respectively. The values of C group and T groups were significantly lower than the value of L group. There was a significant difference in the %VC between C group and T groups. Forced expiratory volume at one second (FEV1.0%) was 94.2 ±8.8, 89.8 ±8.2 and 87.9±7.2%, respectively. These results suggest that the %V^^・O_2, V^^・_E and %VC may be useful as the indices of physical fitness of SCI patients. These factors should be paid much attention to improve the low endurance in SCI patients.
- 神戸大学の論文
著者
-
嶋田 智明
神戸大学医学部保健学科
-
加藤 順一
兵庫県立西播磨総合リハビリテーションセンター西播磨病院診療部内科
-
嶋田 智明
神戸大学大学院 保健学研究科
-
金子 翼
神戸大学医学部保健学科
-
谷口 洋
大和生活習慣病研究所
-
傳 秋光
神戸大学医学部保健学科
-
横田 慶之
神戸大学医学部第一内科
-
谷口 洋
神戸大学医学部保健学科
-
嶋田 智明
神戸大学医療技術短期大学部
-
矢田 眞美子
神戸大学医学部保健学科
-
加藤 順一
兵庫県立総合リハビリテーションセンター
-
古川 宏
神戸大学医学部保健学科
-
矢田 真美子
神戸大学医学部保健学科
-
嶋田 智明
神戸大学大学院医学系研究科
-
傅 秋光
神戸大学医学部保健学科
-
矢田 真美子
神戸大学 大学院医学系研究科博士後期課程
-
矢田 真美子
神戸大学 医学部保健学科
-
矢田 眞美子
兵庫県立成人病センター
-
矢田 真美子
神戸大学医療技術短期大学部
-
横田 慶之
神戸大学医学部保健学科
-
加藤 順一
兵庫県立総合リハビリテーションセンターリハビリテーション中央病院内科
-
武富 由雄
医療法人愛仁会・愛仁会リハビリテーション病院理学診療科
-
石川 雄二
神戸大学医学部保健学科
-
傳 秋光
兵庫県立総合リハビリテーションセンター リハビリ療法部
-
金子 翼
神戸大学 医学部保健学科
-
武富 由雄
医療法人愛仁会理学診療科病院
-
博秋 光
神戸大保健学科
-
古川 宏
神戸大学医学部
関連論文
- 脳卒中患者の日常生活動作に関連した身体動作能力を評価する新しい尺度の開発 : 脳卒中身体動作能力尺度Stroke Physical Performance Scale(平成20年度研究助成報告書)
- 286. 生体加温の際の組織酸素分圧測定用センサーの試作と特徴
- 直線偏光近赤外線照射が筋肉の血行動態に与える影響について
- 自動温度補償機能付きPo_2センサーの開発
- 156. 阪神・淡路大震災における在宅高齢者・障害者の避難状況と生活上の変化
- 股関節屈曲拘縮の出現様式に関する運動学的研究
- 公的介護保険が患者の身体・心理面および介護者の介護負担度に与える影響
- 在宅脳卒中後遺症者におけるADLの経年変化とその関連要因(成人中枢神経疾患)
- 高齢者起立補助シートの開発(主題)
- 股関節伸展運動を同期させた大腿四頭筋等尺性運動の筋電図学的検討
- 地域高齢者の転倒要因における考察 : 体力の観点から
- 在宅脳卒中後遺症者におけるADLの経年変化とその関連要因
- 9 CAIを用いた歩行分析学習教材の開発とその効果(教育・管理系,専門領域研究会分科会主題口述発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 746 脳卒中片麻痺患者における非麻痺側リーチ距離の見積もり誤差と転倒との関係(神経系理学療法15, 第42回日本理学療法学術大会)
- 745 脳卒中片麻痺患者のハンドヘルドダイナモメーターを用いた筋力評価における測定誤差について : 一般化可能性理論を用いた測定誤差と最小検知変化の検討(神経系理学療法15, 第42回日本理学療法学術大会)
- 12 慢性脳卒中片麻痺患者に対する全身振動(Whole Body Vibration)トレーニングの効果(神経系理学療法, 第42回日本理学療法学術大会)
- 脳卒中片麻痺患者におけるリーチ距離の見積もり誤差と転倒との関係
- 11 ビデオ映像を手がかりとしたメンタルプラクティスが片麻痺患者における非麻痺側上肢リーチ距離と課題遂行能力に及ぼす影響(神経系,専門領域研究会分科会主題口述発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 640 側方外乱力による立位保持限界値計測法の信頼性の検討
- ラットにおける血管新生及び肉芽形成を促進する超音波出力値に関する生化学的研究
- 1215 理学療法士主導型心臓リハビリテーションが開心術後患者および看護師に及ぼす影響 : 看護師へのアンケート調査から(内部障害系理学療法18)
- 在宅要介護高齢者を介護する家族介護者のQOLに影響を及ぼす要因
- 生活機能向上における物理療法の役割-物理療法のエビデンス構築のための方策- : 司会者の立場より(物理療法系専門領域研究部会,生活機能向上に対する理学療法技術,第41回日本理学療法士協会全国学術研修大会)
- 褥瘡に対する物理療法の意義と可能性
- 在宅高齢脳卒中片麻痺者の家族介護者のQOLに影響を及ぼす要因について
- 2003年度(第18回)研究助成論文講評 : 2003年度(第18回)研究助成論文
- 915 足関節背屈関節可動域測定における内側および外側測定法の比較(理学療法基礎系39)
- 678 早期脳卒中片麻痺患者における重心動揺の経時的変化と歩行能力との関係(神経系理学療法27)
- 484 在宅脳卒中患者に対するRivermead Mobility Indexの有用性の検討(神経系理学療法12)
- 2002年度(第17回)研究助成論文講評
- 物理療法研究の取り組み方 : 基礎と臨床の両面から ( 第38回日本理学療法学術大会 )
- 脳卒中片麻痺患者の移乗動作(車椅子-ベッド間)間における物的介助の有無が動作所要時間におよぼす影響
- 痛みに対する物理療法の効果 : 臨床効果とその判定法の検証(ワークショップII : 物理療法研究部会)
- 45 脳卒中患者の日常生活に関連した動作能力を評価する新しい尺度の開発 : 脳卒中動作能力尺度Stroke Performance Scaleの開発(理学療法基礎系,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 骨・関節疾患(運動器)の姿勢制御障害(第三分科会「姿勢制御機構と運動学習」)(第33回全国研修会特集号(テーマ:運動療法に関する最新の基礎医学))
- 理学療法士養成教育における一般教育科目の必要性に対する学生の意識調査
- 健常若年成人におけるトレッドミル短時間亜最大運動負荷前後のNatural Killer(NK)細胞活性とホルモン濃度変化
- 119 外傷患者に対する中周波の臨床効果の検討
- 114 片麻痺患者と健常人における中周波刺激強度と筋出力との関係について
- 750 老人保健施設の入所者・デイケア利用者におけるリハビリテーションに対する要望評価(地域リハビリテーション)
- 547 療養型病床群における理学療法士の役割(調査・統計)
- 1075 後期高齢者における日常生活活動の自立度と移動能力の3年間に渡る縦断的な関係性(生活環境支援系理学療法15, 第42回日本理学療法学術大会)
- 1536 立位における下肢運動課題の困難度の相違が上肢脊髄神経機能に及ぼす影響(理学療法基礎系,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 216 刺激と運動の時間的誤差の認識が運動の自動化に及ぼす影響 : 周期的な聴覚刺激に対するタッピング様式の相違による検討(理学療法基礎系,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 447 理学療法評価に関する達成度の自己評価に関する調査
- 脳卒中片麻痺患者に対する理学療法評価項目の検討
- 564 反張膝患者に対するプラスチック短下肢装具を用いた歩容改善効果(義肢・装具)
- 2001年度(第16回)研究助成論文講評(2001年度研究助成論文)
- 2000年度(第15回)研究助成論文講評
- 1998年度(第13回)研究助成論文講評
- 1997年度(第12回)研究助成論文講評
- 1996年度(第11回)研究助成論文講評
- 1995年度 (第10回) 研究助成論文講評
- 1994年度 (第9回) 研究助成論文講評
- 踵骨関節内骨折に対する観血的プレート固定術術後の足関節および足部機能の検討 : 術後アンケート調査から
- 403. 当院における観血的踵骨々折プレート固定術々後経過について
- 211. 特別養護老人ホーム入所者の機能回復訓練目標設定に関する一考察
- 179. 在宅高齢障害者の活動能力・介護力とQOLとの関係
- 在宅高齢障害者の活動能力・介護力とQOLとの関係
- 221. 在宅脳卒中後片麻痺患者のADL自立度と介護者の主観的負担感との関係
- 219. 在宅脳卒中後片麻痺患者の障害構造 : PULSES Profile,Barthel Index及びESCROW Profileによる分析
- 77. 在宅高齢障害者のQOLとその関連要因
- 在宅高齢障害者のQOLに影響を及ぼす因子
- 呼気ガス分析を併用した運動負荷試験による脊髄損傷リハビリテーション患者の体力評価
- 脳卒中患者の日常生活動作に関連した身体動作能力を評価する新しい尺度の開発 : 脳卒中身体動作能力尺度 Stroke Physical Performance Scale
- 脳卒中患者における座位および立位姿勢の違いが語想起課題遂行能力に及ぼす影響
- 1993年度(第8回)研究助成論文について
- 1992年度研究助成論文について
- 加齢に伴う形態学的変化の一考察 - 老化の指標と考えられる身体計測の検討
- 脳卒中患者にみられる二次的障害 (廃用症候群と誤用症候群) に関する研究 - その発生頻度と臨床的意義 -
- 健常成人の痛みに影響を与える要因についての一考察
- 入浴が脳卒中片麻痺患者の循環代謝機能に及ぼす影響 -正常血圧者3例と高血圧者1例の比較-
- 脳卒中後片麻痺患者の歩行を阻害する因子についての考察
- 脳卒中片麻痺患者の上肢および下肢における両側同時運動の考察 - Interactionの出現について -
- 83. 骨粗鬆症患者におけるライフスタイル・生活活動能力と骨密度との関連に関する一考察
- 骨粗〓症患者におけるライフスタイルと骨密度との関連に関する一考察
- ImpairmentとDisabilityとの関係から見たADL評価のあるべき姿 : 研究開発部の活動報告
- 1990年度研究助成論文について
- 在宅高齢脳卒中後片麻痺者の日常生活動作について -特に起居移動動作について-
- 在宅寝たきり老人実態調査の問題点
- 寝たきり老人に対する介護者の負担に関する一考察
- QOLの視点からみた寝たきり老人 -実態調査の結果から-
- 在宅高齢障害者の日常生活自立を阻害する因子に関する研究 : 広島県熊野町の実態調査を通して
- 82. 脳卒中後片麻痺患者の退院後のADL変化についての考察
- 脳卒中後片麻痺患者の退院後のADL変化についての考察
- 385. 脳卒中片麻痺患者における感覚障害の出現頻度と特徴及び歩行能力・ADLへの影響
- 介護保険利用量調査からみる要介護認定制度の検証
- 脳卒中片麻痺患者の有痛肩に対するレーザーの治療経験
- 高齢者起立補助シートの開発 : 座面の上昇速度と前傾角度が使用者の身体・心理面に与える影響
- 517 脳卒中片麻痺患者におけるMRI大腰筋横断面積と歩行速度との関係(神経系理学療法14)
- 833 地域高齢者への「健康づくり講座」の取り組み(生活環境支援系理学療法19)
- 372 当院回復期リハビリテーション病棟開設の効果と今後の課題(教育・管理系理学療法2)
- 脳卒中片麻痺患者の膝伸展筋力測定における臨床上最適な測定回数 : 一般化可能性理論による測定誤差の推定による検討
- 416. 骨粗鬆症患者に於ける日常活動量と骨塩量の関係について
- 415. 骨粗鬆症患者のATと腰椎骨塩密度の関係について
- 222. 健常女子学生の筋力と骨塩量との関係 : 筋力および持久力が四肢骨および椎骨の骨塩量に及ぼす影響
- 骨粗鬆症における日常活動量と骨塩量の関係について
- 661 在宅高齢脳卒中後遺症者のADLと意欲との関係 : 双方向因果関係の分析
- 113 脳卒中片麻痺者の屋内歩行自立度と頚・体幹・骨盤帯運動機能検査との関連(神経系理学療法10,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 骨粗鬆症患者のAnerobic Threshold-Pointと腰椎骨塩密度の関係について