小児難治性てんかんの外科治療に伴う発達改善
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概要
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West症候群の既往があり, 乳幼児期から重度の精神運動発達遅滞を伴う難治性てんかん患児3例において, 外科治療後の臨床発作, 脳波および発達の変化を検討した。複雑部分発作の5歳児は前頭葉の焦点切除術を, Lennox症候群の2例(9歳, 18歳)は脳梁前離断術を受けた。3例とも発作の頻度および重症度の著明な減少と日常生活動作の改善が得られた。発達上の改善はLennox症候群の1例(18歳)を除く2例で認められた。重度の精神運動発達遅滞を伴う難治性てんかん例においても, 外科治療は発作の抑制のみならず発達上の予後改善にも有効であった。適切な時期に外科治療がなされると難治性てんかんの経過中にしばしば認められる発達退行を予防できる可能性がある。
- 日本てんかん学会の論文
- 1992-03-30
著者
-
松坂 哲應
長崎大学医学部小児科
-
辻 芳郎
長崎大学医学部小児科
-
森 和夫
長崎大学医学部脳神経外科
-
小野 憲爾
長崎大学医学部:国立長崎中央病院脳神経外科
-
田中 茂樹
長崎大学 小児科
-
馬場 啓至
大分医科大学 脳外科
-
田中 茂樹
長崎大学医学部小児科
-
川崎 千里
長崎大学医療短期大学
-
松坂 哲応
長崎大学小児科
-
馬場 啓至
長崎大学医学部
-
須貝 聖一
長崎大学医学部小児科
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