住まい別にみた大学生の朝食欠食習慣に及ぼす要因
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【目的】近年,若者の朝食欠食率は高い状況が続いており,それに対する対策が必要であると考えられる。本研究では,大学生の朝食欠食習慣に関連する要因を住まい別に検討し,その対策を考えるための基礎資料を得ることを目的とした。【方法】2012年6~10月に,愛知県T大学の3年生と4年生の学生(調査当時学生数:男性995名,女性744名)に開講されている科目の履修者483名を対象に自記式質問紙調査を行った(有効回答数397件)。調査項目は,属性の他,朝食摂取頻度,生活習慣や食習慣についてである。解析対象は,朝食摂取頻度と住まい(自宅生か下宿生か)に無回答であった11件を除外し,386件とした。住まい別に,χ2 検定およびロジスティック回帰分析(強制投入法)を行い,朝食欠食習慣に関わる生活習慣や食習慣について検討した。【結果】自宅生では,コンビニ弁当や惣菜の利用頻度が週3日以下の者と比較して週4日以上の者の朝食欠食習慣ありのオッズ比は2.54(95%CI:1.22~5.26)であった。また,下宿生では,アルバイトをしていない者と比較して,している者の朝食欠食習慣ありのオッズ比は4.63(95%CI:1.49~14.41)であった。【結論】自宅生では,コンビニ弁当や惣菜の利用頻度,下宿生では,アルバイトの有無が朝食欠食習慣に関係していた。このことから,自宅生と下宿生では,朝食欠食習慣に及ぼす要因が異なると考えられる。
- 特定非営利活動法人 日本栄養改善学会の論文
著者
-
西堀 すき江
東海学園大学
-
中出 美代
東海学園大学人間健康学部管理栄養学科
-
長谷川 順子
東海学園大学健康栄養学部
-
西堀 すき江
東海学園大学健康栄養学部
-
長幡 友実
東海学園大学健康栄養学部
-
兼平 奈奈
東海学園大学健康栄養学部
関連論文
- ブドウ糖添加クッキーの品質とベーキングパウダーの及ぼす影響
- 14. 食品の組み合わせによる血糖値の変化(東海・北陸支部)
- 女子ソフトボール強化チーム選手の食品摂取状況について
- ゴマの種子および脱脂粉末を用いた微生物培養物の抗血栓効果
- ゴマリグナンの抗血栓機能に関する研究
- C-1 主要栄養素の過剰及び欠乏食摂取とDNA酸化損傷について(第2回 東海・北陸支部,近畿支部合同研究発表会)(支部だより)
- 炭水化物、蛋白質、脂質の各成分の欠乏(制限)食摂取による血液レオロジーの変化
- 炭水化物,蛋白質,脂質の各成分の過剰食摂取による血液レオロジーの変化
- 漁村と農山村住民におけるn-3系多価不飽和脂肪酸多量摂取と血漿中ビタミンE量について
- 漁村と農山村住民における血漿脂肪酸組成および血小板凝集能と循環器系疾患について
- 野菜ジュースのスーパーオキシドアニオンラジカル消去能とその加熱処理による変化
- 野菜類・いも類・きのこ類・果実類ジュースのスーパーオキシドアニオンラジカル消去能について
- 調理加工による食品の生体防御機能の変化について : 食品
- 低水文系食品の焙焼過程における加熱反応生成物に及ぼす種々のアミノ酸の影響について
- 茶葉脂質の抗酸化性について(食品-化学(脂質)-)
- 低水分系におけるタンパク質と糖の加熱香気成分について(食品-化学(香気, 変異原-)
- 青のり脂質の緑色区分における抗酸化性物質について
- クッキ-調製における原材料配合条件の相違による加熱反応生成物について
- 海藻脂質の抗酸化性および食品抗酸化剤としての利用について
- 手作りジャムにおける混糖使用について
- カスタードプディングのブドウ糖使用とその加熱方法について
- タマネギ遊離糖の品種や産地による相違と貯蔵およびγ線照射による変化〔タマネギの遊離糖について-1-〕
- 女子ソフトボール部と男子野球部両強化選手の食物摂取状況について
- 高齢者の低栄養と社会経済的地位
- 就労成人におけるサプリメントの使用実態と意識についての検討
- ストレス反応と関連要因職域でのストレス調査における一考察
- 焙焼食品の香気成分に関する基礎的研究 (平成7年度公益信託家政学研究助成金による研究成果報告書)
- 漁村と農山村住民におけるn-3系多価不飽和脂肪酸多量摂取と血漿中ビタミンE量について
- 住まい別にみた大学生の朝食欠食習慣に及ぼす要因