塩素系ゴムの2-メルカプトイミダゾリン分析法の改良
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概要
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食品用の,塩素を含むゴム材質中の2-メルカプトイミダゾリン分析法の検討を行った.公定法のTLC法では測定値を数値化できないため定量ができないという問題があった.そこでHPLCによる測定を検討した結果,移動相を水–メタノール(9 : 1)とし,またメタノール抽出溶液に水を加えて50%メタノール溶液とすることにより妨害ピークの影響を抑え,試験溶液で2 μg/mLまで良好に測定できることを確認した.GC-MSについては5 μg/mL,LC-MSについては1 μg/mLまで,いずれもSCANモードでスペクトル確認が可能であった.試験溶液の調製法については,試料を共栓付フラスコに入れメタノール20 mLを加え密栓し約40℃で一夜放置する浸漬抽出法が,公定法のソックスレー抽出法とほぼ同等以上の測定値が得られ簡便であった.以上の結果より塩素系ゴムの2-メルカプトイミダゾリンは,浸漬抽出法により試験溶液を調製し,HPLCで定量を行い検出された場合はGC-MS,LC-MSのいずれかで確認することが適当であると考えられた.
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