ナイロン製品からのモノマーおよび芳香族第一級アミン類の溶出

概要

おたま,フライ返し,ラップフィルムなどナイロン製品21試料について,熱分解ガスクロマトグラフィー(Py-GC/MS)を用いてそのナイロンの種類を判別するとともに,モノマー2種類および芳香族第一級アミン類(PAAs) 21種類の溶出量をLC/MS/MSにより測定した.試料の材質はナイロン6が1検体,ナイロン66が15検体,ナイロン6/66共重合体が3検体,ナイロンとPE,PPのラミネートが2検体であった.ただし,ナイロン66製品はナイロン6のモノマーであるε-カプロラクタム(CPL)も含有していた.また,20%エタノール60℃ 30分間でのモノマーおよびPAAsの溶出量は,ラップフィルム1検体を除くすべての検体からCPLが0.015〜38 μg/mL,すべてのナイロン66製品とナイロン6/66製品1検体から1,6-ヘキサメチレンジアミンが0.002〜0.013 μg/mL検出された.また,4,4-ジアミノジフェニルメタンが3検体から0.006〜4.3 μg/mL,アニリンが4検体から0.032〜0.23 μg/mL,その他4-クロロアニリンが2検体から各0.001 μg/mL,2-トルイジンおよび1-ナフチルアミンがそれぞれ1検体ずつから0.002および0.066 μg/mL検出された.さらに,95℃ および121℃ 30分間では各溶出量が 95℃ では 60℃ の約3倍,121℃ では約10倍に増加した.

著者

河村 葉子 国立医薬品食品衛生研究所
六鹿 元雄 国立医薬品食品衛生研究所
大野 浩之 名古屋市衛生研究所
山口 未来 国立医薬品食品衛生研究所

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