トラフグ×マフグ人工交雑個体に経口および筋肉内投与したテトロドトキシンの体内移行プロファイル
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概要
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トラフグとマフグの人工交雑個体にフグ毒テトロドトキシン(TTX)を投与し,毒の体内移行プロファイルについて検討した.シリンジを用いてTTX添加飼料を強制的に経口投与したところ,24時間後までは消化管の毒量(組織1 g当たり)が急速に減少し,これに呼応して肝臓の毒量が増加したが,その後は肝臓の毒量が漸減するとともに,皮への毒の移行が見られた.一方,筋肉内投与した場合,TTXは血液を介して速やかに肝臓と皮に移行した.各部位の蓄積毒量(投与毒量に対する相対値)を見ると,経口投与,筋肉内投与ともに8時間後以降は肝臓が23~52%と最も多く,72時間後以降は皮(11~21%)がこれに次いだ.
著者
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荒川 修
長崎大学大学院
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池田 光壱
長崎大学アドミッションセンター
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王 俊杰
長崎大学大学院生産科学研究科
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高谷 智裕
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科
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高谷 智裕
長崎大学大学院環境・水産科学研究科
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荒木 泰一朗
長崎大学大学院生産科学研究科
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辰野 竜平
長崎大学大学院生産科学研究科
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新名 真也
長崎大学大学院環境・水産科学研究科
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荒川 修
長崎大学大学院環境・水産科学研究科
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