スチレン含量の異なるSBRとBRの相溶性 : ポリマーブレンドの研究 (第2報)
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概要
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SBRとBRのブレンドゴムのポリマーの混合性に及ぼすSBRのスチレン含量の効果を調べるために, 位相差顕微鏡写真および力学, 誘電両分散から検討し, 同時に物理性質の測定も行ない, 次の結果を得た.<BR>a) SBR中のスチレン量が30%以下のときはBRとの混合性はかなり良いが, スチレン量が40%以上になると完全な不均一混合となる.スチレン量30〜40%はこの両者の中間的な段階である.<BR>b) SBRの主分散はスチレン量に対しほぼ直線的に高温側に移動し, スチレン40〜60%で室温附近を通過する.このためこの範囲でスチレン量に対する物性の変化が大きく, ゴム状からプラスチック状に変る.<BR>c) スチレン量が増すと一般にSBRの機械的強度は増加する.<BR>d) ブレンドゴムの物理性質は一般にブレンド比を横軸にとると若干下に凸のカーブで近似されるがスチレンが30%以上のSBRとのブレンドゴムでは当てはめはスムーズではない.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文
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