種実エステラーゼに関する研究(第4報) : 米胚芽エステラーゼの活性化
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概要
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p-NP法を米胚芽エステラーゼの研究に応用するに当り,活性化に対する種々の検討を行ない,紫外線吸収測定結果から次のことを明らかにした. (1) p-NP法による米胚芽エステラーゼ作用の至適pHは7.38附近であった. (2)米胚芽エステラーゼの賦活剤としては周期律表上第2族aとMn++が考えられ, Ca++>Sr++>Mn++>Ba++>Mg++の順であった. Be++による活性化は認められず, Co++並にNi++は極く微弱であった. (3)加熱失活粗汁液や透析外液による活性化から判断すると,米胚芽粗汁液中には賦活性物質が存在しているものと考えられた. (4)エステラーゼによらざるエステラーゼ様作用を有する或種の物質が米胚芽抽出液中に存在している.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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