種実エステラーゼに関する研究(第3報) : エステラーゼ活力測定法の吟味(その2)
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概要
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SA法を種実エステラーゼの研究1に応用するに当り,緩衝液に対する種々の検討を行ない、紫外線吸収測定結果から次のことを明らかにした. (1)基質, ASAの分解生成物であるSAそのものは極めて安定であり,紫外線吸收測定を迅速に行う必要はない. (2) pH 9.3以上のアルカリ側の緩衝液中のASAは不安定であり,基質として使用することが出来ない.然しpH 9.0以下,特にpH 8.12附近までの,長時間にわたらない酵素反応には採用することが出来る. (3) 303mμの検量線からASAの分解率を簡単正確に算出出来る. (4) ASAのStock solutionとしては水溶液は不適当であるが,メタノール溶液は極めて効果的である. (5) p-NPAに比較してASAの安定度が高く,従ってにのSA法はp-NP法の短所を補足出来る長所を有する.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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